「望洋楼(ぼうようろう)」三国で越前がにの最高峰“皇室献上がに”を味わう。2021年11月7日リニューアルオープン!

料理: 7.8 その他: 7.7 ポイントについて
望洋楼 (ぼうようろう)
営業時間 チェックイン15:00、チェックアウト11:00
定休日
価格帯 169,400円〜
訪問回数 1回

福井を代表する冬の王様食材「越前がに」は、ズワイガニのトップブランドとして知られます。その最高峰の蟹が食べられる料理旅館がここ望洋楼。(オーベルジュなので、宿泊をしての食事となります)。

望洋楼さんは明治元年に廻船問屋として創業したという長い歴史があります。
蟹料理の旅館として全国に知られていますが、この度、2021年度の蟹解禁に合わせて建て替えを行い、2021年11月7日にリニューアルオープンしました。この建物がすごいのです。どえらいものが福井に出来ました。
場所は東尋坊からも近く。三国サンセットビーチを横目に、海岸沿いを走っていくと出会う洗練された建物がここ新望洋楼です。

内装には福井産の笏谷石や和紙、工芸品、作家さんの作品を取り入れてあり、スタイリッシュなデザインの中に趣が感じられます。こだわり抜いた、唯一無二のお城です。

お部屋は全7室で、どのお部屋からも荒々しい日本海を望むことができます。さらに、源泉掛け流しの三国温泉が全てのお部屋で楽しめるという、天国のような
お宿なのです。

各お部屋で空間デザインが異なるのもここの凄さ。
例えば、「海に浮かぶ寝室のある部屋」はベッドの前に日本海が広がる造りで、角部屋なので特に開放感があり、海との一体感が味わえます。

「縁のある部屋」はとってもくつろげる空間で、私は海を眺めながら時間を忘れてボーッと時間を過ごしました。

メゾネットタイプもあるそうで、お部屋によってかなり個性が異なりますね。

さて、お楽しみの蟹料理。まずは総括です。
同店では、越前がにを刺身・焼・茹・天麩羅といったオーソドックスな調理法で出してくれるので、越前がにのポテンシャルの高さに浸って蟹三昧したい方にオススメです。三国で水揚げされる蟹の味の違いが感じられるはずですし、いつもおいしい蟹として食べている蟹のその上のランクの凄さを体感できるはずです。生育場所による味の違いってあるのだなぁと勉強になりました。
ただ、さすがにちょくちょく行ける金額ではないし、北陸ではトップクラスに高いはずなので、どうしても富裕層向けにはなってしまいます。私も一度味わってみたくて、“清水の舞台から精神”で訪れました。

お食事は部屋ではなく1階のダイニングで。
部屋食になると、厨房から食べ手の元に到着するまでのインターバルが長くなり、ベストなタイミングで提供できないということで、厨房に近い場所にダイニングを作られたそうです。
こちらの食事処も宿泊者ごとに個室になっているので、プライベートな空間です。

今一度「越前がに」の解説ですが、福井県で水揚げされるズワイガニの雄(オス)のブランド名で、黄色いタグが付けられています(石川県の「加能ガニ」は青タグ)。越前がに漁の解禁日は11月6日で、翌年3月20日まで行われます。
ちなみに、雌(メス)の「越前せいこ蟹」の漁期は、同じく11月6日にスタートですが、年内12月31日に終了します。
さらに、(石川県では一般的ではありませんが)脱皮して間もない殻のやわらかい「水がに」というのもあって、こちらは2月19日~3月20日までが漁期だそうです。蟹もところ変われば、呼び方もタグの色も漁期も違いますね。

一番驚くのは味の違いです。三国の蟹は、九頭竜川からの良質な水が流れ込む場所で育つため、味に違いが出ると言われています。漁場の環境が違うというわけですね。

さらに望洋楼では、独自の基準で選定した越前がにを使います。カニのプロが選ぶカニですから、間違いないですね。
私たちは3人での訪問で、メインとなる蟹は「皇室献上がに」を選択。3人で1杯を頂きました(大きさやランクによって価格は異なります)。


●食前酒 吟醸梅清酒
●越前蟹の一品
この日の前菜は昆布締めした蟹身に、オシェトラ種キャビアを乗せて。透明感のある蟹足は昆布締めすることで水分が抜けてとろっと濃厚になり、キャビアが絡む。福井の美味しい地酒が飲みたくなる1品からスタート。


●越前せいこ蟹
メスを食べる時に楽しみにしているパーツと言えば外子と内子ですが、何より驚いたのが外子の美味しさでした。通常は、プツプツと遊ぶような食感は感じても味が抜けている印象ですが、このせいこ蟹の外子はしっかり旨味を蓄えたままで、弾ける食感を感じると同時に旨味も広がります。

●蟹刺し
生と、低温調理で軽く火入れしたという2種類のかに足。
生はちゅるんと滑るような舌触りで甘さがゆっくり立ち上がり、火入れした方は繊維に少し輪郭が出て甘さも最初から強く感じます。さらにびっくりしたのは、昆布の味付けをしていないのに、グルタミン酸系の旨味がするのが不思議で、越前がにのポテンシャルの高さを見せつけられました。


●茹で蟹 皇室献上級

さすが皇室献上がにと言える、ぎっしりした身の詰まり方で食べ応えがありましたし、存在感のある旨味にも驚きがありました。また、茹での塩加減が絶妙で、そのまま食べてもちょうど良く感じられました。


炭火で温めた蟹味噌。脂ののりに驚きが隠せませんでした。横幅のある骨太なコク。

●焼き蟹


中からぷっくりと膨らんできたくらいのレア状態で仕上げてあり、みずみずしく、甘いジュが口の中にほとばしる。

炭火でしっかりめに煮詰めた蟹味噌は、フランのようにまろやかで完成された美味しさでした。

●越前辛味蕎麦 蟹の天麩羅
福井と言えばのおろし蕎麦でキリッと引き締まります。お蕎麦がとっても美味しいのはさすが福井。天麩羅にも蟹が登場。



●釜炊き蟹御飯 コシヒカリ、赤出汁
ここまででかなりの蟹三昧ですが、締めのお食事ももちろん蟹が登場します。越前大野の阿難祖のコシヒカリに蟹を合わせて、贅沢な蟹ご飯として。上質な蟹でお腹がいっぱいというこの上ない贅沢。


●水菓子

●マカロン

「越前 蟹の坊」“福井で蟹と言えば”の望洋楼さん直営店。三国港が目の前でオフシーズンも新鮮な海の幸が堪能できる。甘海老てんこ盛り丼うまい!大きな蟹のオブジェが目印。