金沢片町の新天地の一角にあるイタリアン食堂・酒場。店内はコンパクトなL字カウンターです。店主はソムリエでありサケディプロマでもありますので、ワインと日本酒はお任せできる安心感があります。さらに店主は自ら能登の海に頻繁に向かう漁好き。というだけあって、魚料理も信頼が置けます。そして何と言っても、前菜盛り合わせは同店の看板メニューでもあるので要注文です。パスタの種類も多く6〜7種類ありました。
店名は、江戸中期の俳人 与謝野蕪村の俳句「春の海 ひねもすのたり のたりかな(春の海は終日、波がゆるやかに寄せては返している)」から取っているそうです。ひねもすは“終日”という意味。
価格も手頃でおいしいし、オススメしたいお店です。
●色々前菜盛り合わせ(1人前1,000円)
同店を代表する名物メニューである華やかな前菜盛り合わせです。1人前からでも注文できるのが嬉しい。この日は、パテドカンパーニュ、モルタデッラ、ガランティーヌ、生ハム洋ナシ、クレソンサラダ、長芋のアーリオオーリオ、能登富来のキジハタ、アオリイカ、甘エビのカルピオーネ、イベリコ豚のチョリソーなど。盛りだくさんですが一つ一つしっかり作り込んであります。魚料理もクレソンサラダも長芋アーリオも美味しかった。
●香箱ガニ1杯使用した生パスタ
さすが“1杯使用した”というだけあって、一口ごとに香箱ガニの存在感がしっかり感じ取れます。香箱ガニの身も内子もソースとしっかり絡み合い濃厚で美味でした。