近江町市場近隣の金沢エムザの裏手にある、大人気の居酒屋。一度聞いたら覚える、インパクトのある店名ですね。オープンしたのは2024年5月1日のこと。
料理は、釣り好きの店主 村中良彰さんが自ら釣り上げた鮮魚料理や、能登町小木(おぎ)漁港であがったイカをメインにラインナップされています。
小木は日本三大イカ漁港の一つで、私も小木にほど近い地域で育ったので、幼い頃からイカには人一倍親しみがあります。小木は船凍イカブランドも確立しており、ここではそれを使用しています。
お通しは、茶碗蒸し。
・本日の刺身盛り
その日の釣果で内容が決まる刺身盛も醍醐味。能登の海で育まれた鮮魚を、釣り人が捌くという、まるで港町の大衆居酒屋そのもの。
・イカパンチ焼き
鉄板皿の上でジュウジュウ音を立てながら、キャベツたっぷりの料理が登場。キャベツ、小木イカ、肝、ニンニクを炒め合わせた、シンプルながら力強い一品。イカ肝の旨味がキャベツに絡み、食欲を掻き立てられます。箸が止まらない。
・アジフライ
店主が釣り上げたアジをフライに。サイズ感に驚きましたが、もっと大きい日もあり、村中さんが釣ったアジの中でも特に大きい個体は「尺アジ」、さらに大きければ「ギガアジ」と呼ばれているそうです。
身はふっくらしており、衣はザクザク香ばしい。
・おでん大根の唐揚げ
味の入ったしみしみおでん大根を、カリッと香ばしく唐揚げに。口の中でお出汁が広がり、とろろ昆布の旨味と重なります。
・イカバター醤油 肝あり
バターの芳醇さと肝の濃厚なコクが反則の美味しさ。背徳感すら覚える味で、ビールがゴクゴク進んでしまう。
※ちなみに喫煙可能店なので、非喫煙者にとっては少々つらい環境ですが、これもまた“漁師の酒場”らしい無骨さの一部と捉え、了承の上の訪問が良いと思います。