金沢から白山郷へ向かう途中の、石川県の南の鶴来・鳥越エリアにあるそば屋さんで、このあたりに古くから伝わる“一揆そば”や郷土料理、里山の旬を味わうことができます。お店の周りに広がるのはパノラマの里山風景で、料理の味わいや古民家の建物が辺りの情景とマッチしている点もいいですね。店前には水車が回っていますよ。店内は懐かしさを感じさせる和の空間で、しつらえにひと手間かけてあります。カウンター席に設けられている対面仕切りは、竹や季節の花で飾られており、蛍光灯は田植えのときに苗の目印付けに転がす“田植軸”で覆ってあります。
●一揆そば 温
おそばや野菜などの食材は地元産を使用。そばは太く1本1本食べ応えがあります。コシがあるのとはまた違って、滑るような口当たりで、やわらめでムッチリした食感。薄味で上品な出汁がそばの滋味を引き立てています。
トッピングは、ネギや人参、山菜のこごみに大根おろし。さらに変わっているのが草もちの天ぷら。食感やわらかくてヨモギの風味がほんのり香り美味。出汁を吸い込んだ衣が味わいを添えています。
●一揆そば 冷
個人的にはキュッと締まった冷たいほうが好きです。
●田舎もり
もりそばに季節の天ぷら付き。器は竹を利用してあってステキです。
●一揆そば御膳
(一揆そば(小)、堅豆腐お造り、煮物、季節の小鉢、ごはん、香の物、とりごえプリンと名水コ-ヒ-付き)
こちらは品数多くてかなりの満足感がありました。
おそばやお豆腐にとって水の良さは命ですから、お水がきれいなこの辺りはおいしいそばを作るのに好適と言えますね。地物産で構成されたお料理づくしというのも、ここまで来た甲斐を感じさせてくれます。ドライブがてら、是非訪れてみてください。