「御料理 一燈」“越味”をテーマとする福井の日本料理店。地物の珠玉食材ふんだんに。ミシュランでは初登場で2ツ星獲得

料理: 7.7 その他: 7.6 ポイントについて
御料理 一燈 (おりょうり いっとう)
営業時間
定休日 日曜 (月祝の場合は日曜営業)祝日の月曜、第1・3月曜
価格帯 夜15,000円〜25,000円
訪問回数 1回

福井市の中心部エリア春日に暖簾を掲げる日本料理店。ミシュランガイドでは、初登場で2ツ星を獲得したことでも注目を集めています。
大将 倉橋紀宏さんの掲げるテーマが“越味(えつみ)”というだけあって、越前・越中・越後の珠玉食材を積極的に使用し、福井の伝統的保存食や薬味も取り入れてありました。これは県外からのお客さんも嬉しい。

料理のスタイルは、気を衒わない正統派な日本料理で、その中に大将の繊細さやセンスも感じることができます。
サービスにはしっかりソムリエさんもいらっしゃって、委ねられる安心感あり。
日本酒は福井の地酒はもちろんですし、黒龍さんの「ESHIKOTO AWA2018」の取り扱いもありました。

お店は想像以上に立派な佇まいで、内装は数寄屋造。2019年10月にこちらに移転されたそうです。お席はカウンター席と個室、さらに2階席もあって結構なキャパシティーです。
私は今回初訪問で、カウンターではなく個室でしたが、厨房と席までのインターバルを感じさせない温度感も良かったです。

・「ミシュランガイド北陸2021 特別版」2ツ星獲得(2021年5月19日発表)

●前菜
能登の毛蟹を青々とした里芋の葉を器に乗せて、重用のお節句の菊を散らして。
毛蟹、福井大野のつまみ菜、福井九頭竜舞茸、ヒラタケ、福井美山のキクラゲ、小芋に蟹酢ジュレをかけて。さっぱり涼やかで秋が薫る前菜からスタート。

●お吸い物
若狭ぐじ、蕪、松茸、茗荷、青柚子

●お造り
能登のマハタの船上活締めと日向の真イカ、福井日向(ひるが)の戻鰹 藁焼き。
結構面を取った刺身の引き方が印象的でした。

●お凌ぎ
お凌ぎとして出てきた2品。
銀杏の器には福井河野であがった秋鯖の押寿司。厚い身の表面を炙ってレア感を残すように火入れ。実山椒で風味を添えて。
三国の甘海老塩麹漬けのキャビア乗せは、甘海老のねっとりした甘さに塩麹の甘塩っぱさとコクが好相性でした。

●三国のど黒
深まりゆく秋をしみじみ感じさせるしつらえで、三国の焼きのど黒を。新銀杏、栗の素揚げと。


●若狭牛サーロイン炭火焼 マコモダケ、大野クレソン、ポン酢

●福井大野 黒無花果、胡桃
大野の黒無花果の、スキッと品のある雅やかな野趣と甘さに、胡桃の滋味を添えて。お酒はここで黒龍さんの梅酒にしました。

●お食事
宮崎村(現越前町)で育てらたお米で、3日前に収穫したばかりの新米でした。これは嬉しい。

艶々としていてお米がピンと立っていて、日本人のDNAが反応。新米は水分量が多いですが、輪郭を出した絶妙な炊き方で美味でした。

乗せてあるのは、福井の名産品である”しおうに”です。塩漬けし熟成させて飴色になった雲丹は、濃厚でねっとりした旨味がご飯を勧めます。
凝縮したまろやかな旨味で、無限にご飯が食べられるやつです(お酒のアテとしてもぴったり)。

おかわりには、生いくらと鮭の親子丼。

●デザート 秋の果物とヨーグルトソース