「ワインと鉄板 かいどう」東山から尾張町に移転オープンして一層カッコイイお店に。金沢で大人のための鉄板焼きと言えばここ。

料理: 7.5 その他: 7.8 ポイントについて
ワインと鉄板 かいどう (かいどう)
営業時間 18:00〜21:00
定休日 不定休
価格帯 15,000円~25,000円 ※予約は2名から
訪問回数 6回前店5回、移転後1回

金沢で大人のための鉄板焼き店と言えばここ。
オーナーシェフ海道さんは、以前は日航ホテルの鉄板焼きレストランにいらっしゃった方で、2012年の春にひがし茶屋街にお店を構えられ、2020年7月に尾張町に移転オープンしました。
場所は、料亭金城楼さんの(大通りを挟んだ)向かいで、小道に入った一角にあります。目立った看板はないので、初訪問では注意深く探してください。表門から玄関扉までのアプローチが長く、エントランスからメインダイニングへも余裕を持たせてあります。前店舗と比べると(席数はそのままで)面積が1.5倍になったそうです。店内は、黒を基調としたシックなデザインが非日常を演出しており、中央の大きな鉄板と海道シェフが映えてカッコイイ。


ワインセラーも完備。ワインを片手に大人たちが心解き放たれるひととき。

※予約は2名からです。
●旬の味覚と特選牛コース
(メインのプレミアム特選牛の量で価格が異なります。80g:10000円、120g:12000円、150g:13500円)


●あまおう生ハム巻き
近年のかいどうさん定番アミューズ。あまおうをマスカルポーネチーズでコーティングし生ハムで巻いたもの。フレッシュイチゴのジューシーな甘さと、マスカルポーネの軽やかな酸味、生ハムの塩気が最初のスパークリングワインにぴったり合います。

●ホタルイカ
燻製にしたホタルイカ、ふぐ白子カダイフ巻き、ソースはマスタードソース
中からソースのように飛び出してくるホタルイカの肝に、やや重厚な燻製の風味が重なります。サクサクと歯切れの良いカダイフの中からはふぐの白子が。ミルキーなソースのようにとくとくと口の中に広がります。

●フォアグラ
フォアグラを使ったお料理はかいどうさんで毎回出てきますが、つど趣向が異なっていて、楽しみなお皿の一つです。
今回は、この時期甘さが増す蕪のすりながしがフォアグラを受け止めます。さらにふきのとうの風味が春の風を吹かせ、苦みで味わいが締まります。

●ホタテ
ホタテ、野ゼリのサラダ、芽キャベツと白菜の新芽の鉄板焼き

●ズッキーニ、ブラウンマッシュルーム、小坂れんこん皮付き、独活、紅はるか
厚さ3センチの鉄板で焼くからこそのお野菜の美味しさよ。みずみずしさは保ったままで、じっくりと甘さと旨味が引き出されています。
ブラウンマッシュルームは2月3月味が濃くてベストシーズン。口の中で溢れる濃厚なジュに驚きがありました。紅はるかはオーブンで1時間ほどゆっくりローストし、仕上げに鉄板焼きにしているため、香ばしくねっとり甘い。

2種の天然塩(珠洲の揚げ浜塩、ドーバー海峡の塩)と醤油ダレで。能登の塩は若干シャープで力強いですが、結晶状のイギリスのお塩は、テクスチャーの当たりもやわらかくて味もまろやか。自家製ダレは玉ねぎと生姜に金沢の大野醤油がベースになっていて、奥深いがあっさりしています。
●信州牛
この日の牛肉は、脂があっさりしているという信州牛のヒレ部分。

しばらく70〜80度の赤外線に当ててから、高温の鉄板で仕上げていました。


断面から分かるパーフェクトな火入れ。ヒレなので繊維がしっかり見えますが、ハリもあって、うっとりするような優しい弾力。まずは何もつけずに味わいに浸りました。

●のど黒炒めごはん(+2000円)
お隣のお客さんが注文しているのが美味しそうで、つい変更(笑)。
漬けにしたのど黒を鉄板でほぐしながら焼くので、立ち上る香ばしさに鼻孔がくすぐられます。香りだけでもう幸せ。目の前で贅沢なのど黒チャーハンの完成。
のど黒から滲みだす脂がお米をコーティングしており、うまいのなんのって。のど黒とお醤油の香ばしさも口いっぱいに広がります。角切りにしたれんこんの食感もアクセントに効いています。

●キャラメルのアイスクリーム
苦みを味方につけた、甘さ控えめのキャラメルアイスが美味。完熟の金柑も、柑橘の風味と苦みを添えています。イチゴ、ブルーベリー、フランボワーズと。おいしいデザートが食後の満足度を高めてくれました。