「神音(かのん)」羽咋”神子原米”の村の山中にある秘境カフェ~アクセス大変だけど何度も訪れたい古民家カフェ。おいしい自家焙煎珈琲と自家製スイーツ、大人気カレーは数量限定(事前予約を)

料理: 7.0 その他: 7.0 ポイントについて
自家焙煎珈琲店 神音 (じかばいせんこーひーてん かのん)
営業時間 11:30~17:30
定休日 火曜、日曜 年末年始や夏季休業、早じまいあり。Facebookにてご確認ください。
価格帯 自家焙煎コーヒー360円〜、カレー(数量限定、予約優先)920円〜
訪問回数

羽咋市の山中にある、古民家を利用した秘境カフェです。アクセスが難しい場所にありますが、自家焙煎珈琲とスイーツのおいしさ、さらにステキな雰囲気が口コミで人気を集めています。ホスピタリティのレベルの高さも人気の理由の一つでしょう、営業日確認の電話を入れさせて頂いたところ、電話の向こうの店主 武藤一樹さんの対応がとても丁寧で心地良く(まるで一流ホテルのような対応で)、早くここに行ってもっと癒されたい~と思ってしまいます。場所は羽咋市と富山の県境あたり。氷見に向かう国道を走るのですが、その途中にあるのが羽咋市神子原地区。スーパー公務員 “ローマ法王に米を食べさせた男” 高野誠鮮さんのブランディングと尽力によって有名になった町ですね。「神子の里」という直売所を過ぎてすぐを脇道に入ります(私はここを見逃してまだまだ先に行ってしまったことがありますが、うちの実家(奥能登)よりも難易度が高い田舎道を通ることになりましたので、皆さんはご注意ください苦笑)。でも、ちょっと心細くなるような山道も、ここに到着するまでの序章として楽しめました。
※ちなみに店名は「神音カフェ」から、「自家焙煎珈琲店 神音」に変更になっています。焙煎珈琲のおいしさが人気となり焙煎がお忙しくなったのと、人気メニューのカレーが数出せないことからそうされたそうです。
外食文化研究家 あすか

(最終訪問 2019年9月16日)

建物は「あぁ能登の古民家だな」という懐かしさを覚える佇まいで、玄関にはカボチャなどの野菜が陳列してあることも。ガラガラガラと入り口の扉をスライドすると、焙煎珈琲豆のキャラメルのような甘く馥郁たる香りが迎えてくれます。あぁ、癒される。
席は、キッチン目の前のテーブル席か、火がくべられた囲炉裏、焙煎機が見えるソファー席があります。冬は火の入った薪ストーブの前が特等席かも。でも、どの席に座っても、このお店の良さが味わえますよ。音響にも凝っていて、優しいメロディーに心を撫でられるようです。
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか

メニューは自家焙煎珈琲を主として、自家製スイーツやパン、日替わりカレーライス(数量限定)(下記)があります。

●自家焙煎コーヒー(360円)
挽きたて淹れたてを提供してくれるので、待ち時間もなんだかわくわく。苦味も酸味も立ちすぎておらず、やさしくバランスが取れていて、心がポッと温かくなる味わいでした。
外食文化研究家 あすか
●エスプレッソ(シングル約30cc:260円)
奥深い甘さと香ばしさ、角の丸くなった苦味が溶け合う味わいで、まるで店主のお人柄がそのまま表れているようです。
外食文化研究家 あすか 
●カフェカプチーノ(440円)
おいしいエスプレッソにふわっふわのミルク。両者の調和が取れており、夢心地になれる一杯。とってもおいしい。
外食文化研究家 あすか
とってもおいしい自家製スイーツがコーヒーの良きパートナー。ちなみにスイーツとパンの小麦粉は国産小麦使用しています。
●ガトーショコラ(400円)
定番で人気のケーキ。程よく濃厚で落ち着いた味わいで珈琲にぴったりです。濃厚なのに軽く頂ける理由は、小麦粉は少しでメレンゲの比率が多いため。
外食文化研究家 あすか
●いちじくのベイクドチーズケーキ(400円)季節限定
羽咋市押水の無花果を使ったチーズケーキ。フォークのデザインを浮かび上がらせて、コンフィチュールとはちみつをデコレート。自然の恵みを味方に付け、端正な味わいに仕上げてあります。
●紫芋のベイクドチーズケーキ(季節限定)
外食文化研究家 あすか
●もっちりよもぎ小豆パン(150円)
テイクアウトもできますがイートインにて。温め直してくれて、焼き立てさながらのおいしさでした。ベースは国産小麦と自家栽培のお米を炊いたもので、菅池町産のもち米とよもぎ生地も合わせてグラデーションを出しています。ナチュラルでいて、噛めば噛むほどうまさ滲み出る底力のあるパンでした。
外食文化研究家 あすか

●日替わり菜園カレー(珈琲とケーキ付きのランチBセットにて、1540円)
※なんども書きますが、数量限られているのであらかじめ電話で予約してください。
自家菜園の野菜とお米を中心としたカレー。ある日はほろほろに煮込んだ手羽先入りの「アーモンドチキンカレー」と、鶏もも肉入りの「バタートマトチキンカレー」があり、わたしは後者を選択。
・バタートマトチキンカレー
カレーはもちろん、サラダも付け合わせの焼き野菜もとってもおいしそうです。

カレーには辛味を効かせてメリハリを出してあり、そこにトマトのフレッシュな酸味と旨味、後味に香るバターがまろやかにまとめます。とっても美味しかったです。アーモンドのほうは優しいマイルドな味わいでした。

・かぼちゃケーキ
カレーの後は自家焙煎コーヒーとケーキを。かぼちゃ、イチジク、ガトーショコラの3択でかぼちゃを。だいたい女性はみなさんかぼちゃ選ばれていました(笑)ほっこり自然な味を活かしてありおいしい。

アクセスが困難な場所にありますが、日常を忘れて癒されたいとき、ぜひどうぞ。至福のひと時が過ごせますよ。
外食文化研究家 あすか

(特に雪の季節は、道中気を付けてくださいね!)