「かよう亭」料理にも定評ある山中温泉の宿。心の癒しと日本の美。石川のオススメ旅館には必ず名のあがってくる名旅館。幸福度MAXの朝食

料理: 7.5 その他: 9.0 ポイントについて
かよう亭 (かようてい)
営業時間
定休日
価格帯 50,000円〜
訪問回数

山中温泉にある旅館のひとつで、「石川県でオススメの旅館」には必ずあがってくる名旅館。お料理がおいしいことでも高評を得ています。
ちなみに石川県加賀市の加賀温泉郷と呼ばれているエリアには、山代温泉、片山津温泉、山中温泉、の3つの温泉地区があります。かよう亭のある山中温泉は「料理の鉄人」として有名な道場六三郎さんもご出身の場所。鶴仙渓(かくせんけい)という渓谷があり、こおろぎ橋、あやとり橋、黒谷橋と言った橋も有名。このあたりに旅館は約20ほどあるそうです。「花紫」さんや「かがり吉祥亭」さん、「お花見久兵衛」さんは私は聞いたことありました。かよう亭は花紫さんからほど近く。電車で加賀温泉駅に降りてタクシーでは20分ほど。
客室は10のみということで、敷地の大きさの割に少数制にされているんですね。余裕のある空間で、あまり人と会うことはなく、ゆったりとできる旅館さんだなぁという印象です。また、いくつかこの旅館ならではの心地よい工夫がありましたが、そのひとつが“スリッパなし”ということです。館内の廊下が畳敷きになっているので、そのまま歩くのが気持ちいい。
お部屋に入ったらまずはお茶とお菓子(桜餅)を準備してくださいました。


ひとっ風呂浴びてから夕食をと思いお温泉へ。
ちなみにお部屋は露店風呂付き(の高いほうの客室プラン)から埋まるそうです。が、部屋風呂なくとも共同の温泉は良かったです。時間制で男女入れ替えで1つが露天風呂付き。お湯の温度が高すぎず、ぬるめなのが個人的にとても良かったです。ゆっくり長時間入れますし、きっと女性はこの温度が好き。あと、アメニティーが充実しているというか、1つ1つこだわりがあるところがポイント高いなぁと思いました。例えば基礎化粧品は能美市にある自然派化粧品「ルバンシュ」さんのもの。

いよいよ夕食。
お酒は地元のお酒中心で、山中温泉にある“獅子の里”で有名な松浦酒造さんをはじめ、小松市の西出酒造さん、鹿野酒造さん、車多酒造さんあり。
お料理は季節食材のおいしさを立てた素朴だけど豊さが感じられるお料理。春はもちろん山菜が中心で、日本の美しさがお皿の上に咲いていました。また、特筆すべきは器で山中漆器や九谷焼が料理と調和します。ガラス製品に金の装飾が施されていて、てっきりデザインかと思ったら“金継ぎ”でした。

●先付け
乾杯の梅酒、ワラビと数の子
にしんへしこ、白魚のそば粉揚げ、根三つ葉、鴨とクスクス、かたくり


●お吸い物 蛤、ワカメ、ウド

●お造り 赤イカ、桜鯛、甘エビ

●桜飯蒸し

●桜鱒

●炊き合わせ
緑の野菜はプチベールというケールと芽キャベツの掛け合わせ。

●箸休め 野ゼリ胡麻和え

●天ぷら
蕗の薹、タラの芽、ノビル、行者ニンニク 珠洲の塩で

●イイダコ、酢の物

●お食事

日本の美しさが感じられるおいしい夕食を頂いてから、心地よい空間でぐっすり。
そして朝を迎える楽しみはもちろん朝食。こちらも感動ありました。焼きたてのハタハタに炙った明太子、湯気上がる湯豆腐、ふるふる出来立ての出汁巻たまご、炙った海苔が準備されます。温かいお料理が次々と運ばれる。さらに加賀丸いものすりおろし、昆布締めの堅豆腐に香の物、メイプルシロップをかけて食べるヨーグルト。


つやつやのご飯にお味噌汁。このお味噌汁が絶品で、なんでも、タカモという能登の海藻ということですが、私の知る限りアカモクと同じ類の海藻かしら?ねばねばしていて潮の香舞う。もうこれだけで幸せ。


こんな最高な朝食を頂き、幸せに浸りました。
価格は安いとは言えませんが、リピーターさんが多いことが満足度の高さを表しています。私もまた訪れたい。頑張って働こっと(笑)