「お多福」と言えば、金沢市民なら知らない人はいないうどん店です。総本店(金沢市野町)が明治43年に創業後、暖簾分けをして、高度成長期には69店舗もの支店がありました。そこから店舗数は減少していったのですが、現在でも27店舗が営業しています。(金沢17、野々市2、白山5、能美2、小松1)店舗で味が少しずつ異なり、メニューにも個性の発揮をしているのがお多福の面白いところで、みなさん贔屓にしている“Myお多福”、またはここのこれがおいしい!というのがあるはず。
ここ小橋のお多福は総本店の直系であり、暖簾分け第一号店で創業は昭和5年です。
店内に入ると、囲炉裏が鎮座しており、庭が眺められるようにテーブル席が幾つかも受けられています。別フロア、2階席もありますよ。
メニューが多種あるので選ぶのに苦労するくらい。丼ものとセットのそばメニューや、単品のそばやうどん、カツカレーや天津ライスなどご飯ものもあるんです。オーソドックスなメニューからちょっと変わりメニューもあるのが面白い。価格は全体的にちょっとだけ高めの印象。日常使いしたいお店なので、1000円以下(もありますが)で充実していたら嬉しいなぁ。
同店のそばは、2010年末で閉店した姉妹店の蕎麦処「鬼は外」のものをそのまま受け継いでいます。そば粉は、北海道産と信州産のブレンドで、毎朝打っているそうです。キリッとしていておいしいので、大衆的なおそば屋さんよりも高めで専門店価格ですが、オススメできます。
●つけめん赤鬼(そば)
つけめんはごまだれの「赤鬼」としょうゆだれの「黄鬼」の2種類があります。ごまだれは結構濃い目なので、最初におそばだけを楽しんでから、ちょびっとずつ付けるのがいいでしょう。豚肉がしっかり入っていて、お肉を食べた満足感もあり。ニンニクが効いているので、パワー出ます。(しょうゆだれのほうは鶏肉です。)
・そば湯
●ジャジャメン
昭和34年に、栄養補給のために開発された経緯があるメニューなのだそうです。当時から今日まで、根強い人気のロングセラー。あま口のだし焼きそばで麺は細め。具はたっぷりの野菜と肉。さらに刻んだおあげさんが入っており、金沢らしい味わいのあま口出汁を吸い込み、お口の中でじゅわ~。この辺りがお多福さんらしいなぁ。野菜にも合う味付けで、もりもり進む進む。8番らーめんの和バージョンて感じです。
ちなみに店内にあるジャンボお多福さま、創業時の昭和5年からずっとお店を見守っているそうです。