古典フレンチのイチオシ店。場所は、繁華街片町と観光客で賑わう近江町市場の間という中心部ですが、玉川図書館近隣のちょっと静かなエリアです。店内は、家具や内装がアンティーク調にまとめられており、まるでフランスの街角のビストロを訪れたようで、まずはこの非日常感にドキドキすることでしょう。席は、テーブルが並ぶメインフロアの他にも、ちょっと隠れたところにステキな個室もあるんです。やや落とされたライティングもムードたっぷりで、迷路に迷い込むような造りにもくすぐられます。
お料理はクラシックタイプで、手間を惜しまず根幹のおいしさを構築してあり、見た目の華やかさだけではなく、一歩踏み込んだ味で勝負してあって、男性ファンが多いのにも納得です。
中でも私が好きなのはキッシュとポワレの2品で、毎度必ず注文します。
●キッシュ・ロレーヌ(480円)
●「2008ブルゴーニュ・ブラン マルキ・ダンジェルヴィーユ」(6580円)
透き通るような繊細で美しい味わいの白ワイン。
「キッシュ・ロレーヌ」はロレーヌ地方の名物料理。ここではベーコンとタマネギだけのシンプルなキッシュで、完成された美味しさが忘れられず、また食べたくなっちゃうんです。キッシュは冷たいのを出すお店が多いですが、ここはアツアツで提供され、ふくふく温かいグラタンのような感じ。タルト部分がきめ細かいパイ生地で、繊細な食感を奏でています。
●石川産天然真鯛のポワレ
そしてポワレは肉料理の前にぜひどうぞ。ほわっとほどけるように軽い食感のマダイのおいしさはもとより、心地よい酸味のブールブランソースを堪能したくなる一品でもあります。こんなにおいしいポワレはなかなか出会えませんよ。
お料理は2人でシェアすると程よい量なので、デート使いもオススメできます。実は私の中でずっとナイショにしておきたかったレストラン。