「Loto(ロート)」2023年4月3日せせらぎ通りにグランドオープンしたイタリアン。注目の新店です!

料理: 7.8 その他: 7.5 ポイントについて
Loto (ロート)
営業時間 【コース】18:00〜20:00、【アラカルト&バー】20:00〜24:00(L.O 22:00)
定休日 日曜 不定休
価格帯 【コース】8000円
訪問回数 2回

2023年4月3日に金沢片町エリア、せせらぎ通りの一角にグランドオープンしたイタリア料理店。
場所は、北國新聞社ビルの裏手、アシルワードの2軒隣、元「洋食屋RYO」さんがあった場所、と言ったら地元では分かる人が多いはずです。

オーナーシェフは蓮見慎吾さん。
サービスを務めるのは常田拓冶(たくや)さんで、お二人とも金沢のイタリアン「カンパーニュグループ」のオステリア出身。同グループの堀社長のお父様が腕を振るっていた洋食RYOの跡地に出店していることから、信頼関係の深さが読み取れます。

店名はイタリア語で“蓮”の意で、蓮の葉の深緑色を基調にしたシックな空間デザインで、エレガントで大人の落ち着きを感じる非日常空間に仕上がっていました。奥に広い造りで、ワイングラスを傾ける姿が似合う長いカウンターは、カッコよくて痺れます。オープンキッチンのライブ感もワクワクする。
書道アーティスト土居佑治さんが描く、蓮をテーマにした作品も存在感を放っています。

蓮見シェフの料理は、実力の高さにセンスが光っており、“意外性と調和”を置き、食材力を立ててある。それがこのオープンカウンターでより一層強調されていました。
蓮をコンセプトに置いているので、加賀れんこんの季節から蓮根料理にも期待。どこにもない蓮根のスペシャリテなどあったらストーリー性完璧だし唯一無二ですね。

常田氏の明るく優しいサービスも、さすがカンパーニュグループ出身と言えます。
オープン日の翌日に突然伺いましたが、すでに料理やワインの解説やオペレーションも完璧で、頼れるお店だなと思いました。

このお二人の阿吽の呼吸が素晴らしく、任せられる安心感があるというのも特筆したいポイント。ほんと、心地良いひとときが過ごせます。

20:00からのアラカルトタイム訪問にて(複数回訪問しているので順不同で掲載)

●鮪カルパッチョ(2023/4/17)
鮪のカルパッチョは前回食べて大好きになりました。美しくしなやかな鮪に包み込まれているのは、今回はウルイで、品のある苦味が心地良い。

●ホタルイカパスタ(2023/4/17)
ホタルイカの肝をソースにしてあるので、パスタに濃厚ソースが絡みます。絶品。

●カッサータ(2023/4/17)
ちょうど口で解ける絶妙な温度のカッサータで、ほろ酔い気分からの夢心地。何を食べても美味しい。

●タルタール(2023/4/4)
炭火焼きにしたフォカッチャに大葉と、ひんやり甘海老のタルタールを乗せて。

●本日のカルパッチョ(2023/4/4)
握りすしのような形状の鮪カルパッチョです。魚種が鮪というところに意外性ありましたが、脂が上質で舌触りしなやかで繊細で、包み込んである菜の花の優しい野趣と、万願寺とうがらしソースの緑の風味に上手に調和しており美味でした。穂紫蘇とペリーラと。

●鰆西京焼きフリット(2023/4/4)
鰆は白味噌に漬けて旨味をグッと引き出してソテー。マスカットのソースというのが意外でしたが、キュンとくる爽やかな酸味とジューシーな甘さがアクセントでもあり、白味噌に調和する。

●桜エビのパスタ(2023/4/4)
とっても美味しくて心躍った春満開のパスタ。
淡いピンク色をした桜海老、フレッシュの蕗の薹、ディル風味のパン粉をたっぷり絡ませて。
桜海老は他の海老類と異なり、香ばしさが強めに出ますがその個性を上手に昇華した一皿。口の中で春の苦味と軽やかなハーブ香が広がり、どれだけでも食べられそうでした。

●坂の上ベーカリー製 Lotoオリジナル(2023/4/4)

初訪問で、これはリピートすること間違いなしと確信。
次回はコースを食べてみようと思います。

【メニュー】
・ディナーコース 18:00〜(8000円)
・ある日のアラカルト 20:00〜
自家製パテ(1000円)、本日のカルパッチョ(1000円)、Magazzino自家製ブラータ(1500円)、鰆西京焼きフリット 1peas(1000円)、サーモン(1500円)
桜エビのパスタ(1800円)、和牛ボロネーゼ(1800円)、シャラン鴨 ロースト(3800円)、黒華牛グリル(4000円)