「みふく」金沢が誇る究極の鍋。生姜味噌仕立ての牡蠣鍋と牛鍋の両方食べるべし~金沢冬の風物詩。超予約困難店

料理: 8.2 その他: 7.8 ポイントについて
みふく (みふく)
営業時間 夕方~22:00
定休日 日曜(冬季限定、4名未満の予約は出来ません)
価格帯 10,000~15,000円
訪問回数 20回20回以上

金沢の冬の風物詩“みふくの牡蠣鍋”、絶品です。もし人生最後の食事が選べるならば、私はみふくさんがいいなぁ。

金沢で“鍋料理”と言えば、主計町「太郎の寄せ鍋」と「みふくの牡蠣鍋」です。特にみふくさんはそのおいしさと提供時期が限られているため(冬季限定)、どうしても予約が殺到してしまいます。シーズン始まってすぐに年内分の予約はいっぱいになっています。
創業は昭和15年で、当時は懐石料理をしていらっしゃったそうですが、平成に入ってからはこのようなスタイルの土鍋をするようになったそうです。お店は主計町の浅野川沿いにあるお屋敷で、玄関で履物を脱いでからお部屋に通されます。とても趣のある建物で自然と期待が高まります。

2022年は、3月16日、2月4日、1月11日に訪問。次の予約は2年後の令和6年まで埋まってしまったそうです。すごい。
(2021年は、11月19日と12月15日に2回訪問。)

みふくの牡蠣鍋・牛鍋

お部屋は1階と2階に個室があります。卓上には、先付と鍋用の生たまごと三杯酢、そして鍋がスタンバイ。黄金の出汁には扇型に整えられた味噌が鎮座。
定番は「牡蠣鍋」ですが、「牛鍋」と両方注文することをオススメします。

一度でも訪れたことがある方は、この鍋を見ただけでみふくと分かりますね。
牡蠣用と牛肉用ではベースの出汁が異なりますので、両方注文すると鍋は2台準備されます。
(牡蠣用の鍋)

(牛肉用の鍋)

鍋は仲居さんが手際良く作って食べ頃を提供してくれますので、ここは口を挟まずに、ベテランに全てをゆだねてください。
鍋の準備ができるまでは、先付けの数の子を肴にビールを進めます。

牡蠣は中島産の能登ガキを使用。ネギは太くて立派な埼玉の深谷ねぎで、俵のように積まれています。その他の具は、生麩、しいたけ、えのき、しらたき、お豆冨。彩りのかまぼこは季節で違います。
(2022年3月16日↓)
年始には干支だった蒲鉾が、春めく3月中旬は桜になっていました。

(2022年1月11日↓)
年始の訪問では、いつも干支の蒲鉾を添えてくれます。2022年は寅年なので、虎の蒲鉾でした。

(2019年12月10日↓)

(2019年2月13日↓)


仲居さんは、生姜味噌を崩しながら溶かし混ぜ、手際よく調理してくれます。グラグラ煮立ってくると、お味噌と生姜の香りが立ちのぼり、食欲を掻き立てられます。ネギは予め切り込みが入っており、火が通ると表面から徐々に開いてくるので、そこから食べ始めます。
外食文化研究家 あすか


牡蠣も食べごろを教えてくれますので、しばし我慢。
生姜味噌の味が牡蠣の潮騒を包み込み、お味噌のふくよかな甘さと生姜の風味が口いっぱいに広がります。

「ああ、幸せ~」と、思わず目を閉じ、今年も食べられた幸福感に浸ります。

体も次第にポカポカしてきて、ストーブをオフに~。

そしてお肉です。毎度見るからに上質な能登牛が出てきます。


出汁の味付けが牡蠣とは若干違っているので色も濃いめ。能登牛のとろけるうまさに、玉子と味噌のコクが絡み合い、旨さの三重奏。玉子の他に三杯酢が準備されているのですが、こちらで頂くと酸味であっさりと口当たりが軽くなり、また美味。いくらでも食べられそう。

外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか

みふくの〆

鍋の〆として、お餅かうどんを入れることができます。私が好きなのはお餅。生姜味噌が柔らかめのうどんに絡まってうまいのです。

そしてお食事は「牡蠣ごはん」が準備されているのですが、これは満腹でも別腹。お出汁をかけてお茶漬けにもできるので、サラっと胃に収まります。

食後には大きなみかんが準備されていますが、これはみふくの定番。


年始はお年賀も頂きました。