「四知堂(スーチータン)」台北市の台湾料理店が金沢尾張町に出店!江戸から続く老舗油問屋「森忠商店」をリノベーション

料理: 7.3 その他: 7.0 ポイントについて
四知堂 (すーちーたん)
営業時間 【テイクアウト&イートイン】8:00〜16:00 【ランチ】11:00〜14:00 【ディナー】※完全予約制 18:00〜
定休日 水曜
価格帯 【イートイン】台湾粥 600円など、【ランチ】1500円〜
訪問回数 9回

台北市内で現在2店舗を展開する台湾料理店が、金沢市尾張町にオープンしたのが2020年8月6日のこと。屋台形式でのイートインとテイクアウト、店内レストランフロアで楽しめるランチ、本格的に台湾料理が楽しめるディナーと、大きく3つの形態で営業しています。

(コロナ禍で台湾シェフが来日しての通常開業は難しく、ずっとポップアップという形態でテイクアウトと簡単なイートインでの営業方法を取っていました。が、ついに2021年1月14日にディナー営業を開始。2021年春にはランチもスタートし、ますます通う楽しみが増えたお店です。)

建物は、1842年(天保13年)から続く老舗の油問屋「森忠商店」の店舗兼社屋だったそうです。この建物が建てられたのは大正7年(1918年)。香油や食用油を製造販売しており、特に香油は芸妓さんにも愛用されていたようです。

四知堂のテイクアウト・イートイン

営業は朝8時から夕方の16時まで。レストランフロアではなく、お店手前のフロアで、簡単なイートイン用のイスとテーブルが設置してあります。お店入ってすぐにレジがあり、ここでオーダーと清算をまず済ませ、番号札を受け取って待つというスタイル。

メニューは、魯肉飯(ルーローファン)や鶏肉飯(ヂィローファン)、台湾バーガー、デザートの豆花(トーファー)などと、分かりやすい台湾グルメ一色。

●台湾粥
貝柱や干し海老の旨味が溶け込んだ台湾粥は朝食にぴったりの一品。体を優しく起こしてくれます。


●豆漿粥(2021年9月2日より期間限定)
こちらは豆乳をベースにした優しいお味のお粥で、アサリやミニ貝柱の旨味が溶け合います。季節のサツマイモのホクホクの甘さも良いですね。

●豆花(トーファー)
ご存知豆花は、豆乳をふるふるに固めた台湾の王道スイーツ。甘さ控えめのやさしい味わいで、とろける食感です。3種の豆、お団子、白木耳をトッピング。自家製シロップが上品で飽きずに美味しい。

●蜜桃愛玉子豆花(2021年8月9日訪問にて)(700円)
夏バージョンの豆花(トーファー)として、桃と愛玉子(オーギョーチー)をトッピングしたスペシャルバージョンが登場していました。
愛玉子ゼリーは、こちらも台湾を代表するデザートの一つで、涼やかでスッキリした品のある味わい。旬の桃からのジューシーな甘さが溶け合い夏にぴったりでした。


●魯肉飯(ルーローファン)(小500円)
台湾の定番料理のひとつと言えばこれ。小サイズから注文できるのも有り難く、他のメニューも試せる胃袋の余裕ができるのも良いですね。
甘辛くとろとろに煮込んだ能登豚の粗挽き肉は、五香スパイスが効いており白いご飯が進みます。何度も食べたくなる美味しさ。

●割包(グァパオ)
ふかふかの蒸しパンにとろとろに煮込んだ能登豚の角煮を挟んだ台湾バーガー。

●生花餅(ホアシェンピン)
ピーナッツとココナッツのあんを生地に包んで焼き上げた“おやき”のようなお菓子。シャキシャキとした食感を残したピーナッツにココナッツの南国の風味が重なります。

●胡椒餅
熱々焼きたて。餅というネーミングですが、小麦の皮で包んで焼いてあるのでパイのような感覚です。ぎゅっと詰めてあるひき肉には胡椒をしっかり効かせてあり、痺れと風味にそそられて食べ出したら止まりません。


●台湾茶 コールド(金萱茶)

四知堂のランチ(レストラン席)

軽食メニュー(下記に記載↓)は16時まで店舗の入り口に設けられたイートインスペースで手軽に食べられるのですが、それとは別に11時から14時まで提供のランチがスタートしました。オーダーと清算は、軽食メニューと同じく予めレジで済ませてからレストランフロアに通されます。


●牛肉麺(ニュウローメン)セット(麺、甘味、ドリンク付 1700円)

煮込んだ牛肉をトッピングした麺料理で、スープは牛肉の旨味が溶け込んだあっさりとしたタイプです。トマトの効かせ方が絶妙で、トマトの酸味と旨味が香辛料とハーブと重なって複雑な風味が次の一口を急がせます。


麺はしなやかでつるっと滑る平打ち麺です。これはまた食べたい美味しさ。

セットの甘味「仙草ゼリー」と「雪Q餅」も嬉しい。

●魯肉飯(ルーローファン)セット(魯肉飯、甘味、ドリンク付 1500円)
甘辛くとろとろに煮込んだ能登豚の粗挽き肉は、五香スパイスが効いており白いご飯が進みます。箸が止まらない。

四知堂のディナー

※現在はアラカルトで営業しているそうです。下記参考まで。

(ディナー訪問 2021年1月16日)
レストランフロアは余裕のある空間使いで、天井の高さと吹き抜けがその広さをより強調。シックなデザインに油問屋だった頃の趣がマッチしています。


●四知堂ディナーコース(税別5500円/1人、18:00〜22:00)
季節の鍋料理を中心としたコース料理で、1月2月のメインは紹興酒ベースの鶏鍋でした。
・前菜盛り合わせ
キャロットラペ金柑、大根餅、海老湯葉巻き

・野菜の紹興酒鍋 
タアサイ、ブロッコリー、椎茸、舞茸、ナツメ、干湯葉、金美にんじんなど、彩り豊かな野菜鍋です。ベースの調味料は紹興酒ということで余韻に旨味はありますが、クセやしつこさもないあっさり味で、野菜やきのこの美味しさを引き立てます。

沙茶醤(サーチャージャン)、腐乳ダレすり胡麻、辛味噌、パクチー、針生姜などの調味料と薬味で味を変えながら。


・白湯(パイタン)鶏鍋
今ほどの紹興酒鍋に、白湯と香辛料の八角や青山椒などを加えた鶏鍋です。味わいに品と妖艶な風味がプラスされ、味の方向性がガラリと変わっています。
鶏モモ、手羽先、鶏団子たっぷりです。


・台湾麺線
鍋の締めは、台湾のソウルフードの一つである麺線。そうめんのような細い麺で、台湾ではとろみのあるスープで煮込んであり、同店でも鍋のスープで煮込んで提供。レモンを添えることで、酸味がキリッとしつこさを切ってくれます。

・仙草ゼリー
台湾の定番デザート。仙草は健康や美容効果も期待できることでも有名で、少し個性的な味わいで、見た目の印象とは異なりスッと清涼感があります。健康的なおいしさ。

・金萱茶(きんせんちゃ)、自家製 雪Q餅(シュエキュービン)
最後は台湾のお菓子「雪Q餅」と金萱茶を。
雪Q餅は、雪のような見た目で、台湾でモチモチ食感という意味の「Q」に由来しています。クッキーのようにサクっとしていますが、ねっとり感もあり、ほろほろと甘さが立ち上がってきます。美味しい。