牡蠣の町である能登の中島町にある牡蠣小屋の一つ。
七尾西湾は、かきの餌となるプランクトンが多い穏やかな内海で養殖に好適とされておりかき棚がたくさんあります。その湾を囲むように、中島町から穴水町にかけて国道249号線が延びており、通称「能登かき街道」と呼ばれています。
西岸駅近く、国道からちょっと入ったらヨットや船が停泊する湾があり、そこに宮本水産があります。
目立つ看板が出ているので分かりやすいはず。
宮本水産では、目の前のかき棚で牡蠣の養殖を行っており、直売所で殻付きの牡蠣や剥き牡蠣の販売をしています。さらに直売所の裏手が牡蠣小屋になっており、焼きがきをはじめ、かき料理が楽しめるようになっています。
冬から春にかけては真かき、夏から秋にかけては岩がきが食べられます。
店主のオススメは春。桜の花が満開を迎える頃に、ここの牡蠣は最も甘く美味しくなるそうですよ。
販売所は、牡蠣を仕分けしたり剥き身にする加工場に売り場を簡易的に設けているような形で、海からあがったばかりの能登かきを買うことができるのが魅力。殻付きも良いけど、剥き身も食べやすくて良いと思いました。
牡蠣小屋は直売所の裏にあります。店内はワンフロアにテーブルが多く並び、天井も高くて広々としています。潮騒が聞こえてくる距離で食べる能登かきは最高。熱気もムンムンです。
店内は、青いバケツいっぱいに運ばれてくるかきをジャンジャン焼いて食べる人々で賑わっていました。
これですよ、これ。「食べるぞ!」のスイッチオン。テンションも上がります。
●かきコース(3800円)(生牡蠣、焼がき10個、かきフライ、かき飯)
このコースはかなりのボリュームで、かきでお腹いっぱいになりました。
まずは生牡蠣をちゅるんと。新鮮だからこその張りと滑り込むような舌触りです。海の塩気が調味料。
そして、ここに来る醍醐味と言えばこれ、焼がきです。
軍手を装着して準備万端。殻付のかきを焼き台に並べてアルミホイルをかぶせてまずは3分、さらに裏返して3分というのが目安(焼具合を見て調節してください)。
殻がパンパンと元気よく弾けるので注意して。勢いよく弾けた殻が隣のテーブルからも飛んできたりするので警戒しながら。私は顔に熱い汁が飛んできましたが(笑)想定の範囲内です。ご注意ください。服も汚れる可能性高いのでキレイな格好では行かない方がいいです。
なんの味付けもいらない。焼いただけでご馳走。
焼きがきをしている間にかきフライも出てくるし、卓上でかきご飯も炊き上がります。もうかきづくし。
個人的には、味変でややしっかり目に味付けられたかきご飯の方が好きでした。サラサラと完食!