【波自加彌神社 はじかみ大祭】日本で唯一 香辛料の神様をお祀りする神社が金沢にあります!毎年6月15日に神事開催。全国から奉納生姜が届く

金沢には日本で唯一香辛料の神様をお祀りする神社「波自加彌神社(はじかみ)神社」があり、年に一度、毎年6月15日に「はじかみ大祭」という神事が行われています。
ここ2年(2020年度と2021年度)はコロナ禍のため関係者少数でみ執り行っていたそうで、2022年は3年ぶりの開催でした。参列された皆さん、心待ちにされていたご様子でした。私も楽しみに参加致しました。


宮司さん、ありがとうございます。

“はじかみ”とは(波自加彌神社パンフレット参照)
日本料理店で焼き魚などのあしらいとして添えられる赤色がかった芽生姜のことを指す場合もありますが、しょうが・さんしょう・わさび等、歯に噛んで辛いも物、つまり香辛料全般を指す古語で、古事記にもその名が登場します。香辛料は古くから調味料として料理に使われ、またその薬効から“薬”としても使用されてきました。そのため香辛料の神様をお祀りする波自加彌神社は無病息災、そして料理上達にご利益があるとされています。

“生姜の神社”、すなわち“ジンジャー神社”ということになります。

波自加彌神社 はじかみ大祭のはじまり(波自加彌神社HP参照)
奈良時代に、加賀国で数ヶ月間降雨がなく、草木はことごとく枯れ、人にいたっても多くが渇死するという事態が起こりました。国造(くにのみやつこ=現在でいうと知事にあたる)が雨乞いをするため、波自加彌神社に参拝し、身を清め断食して祈願すること37日目の満願日、神社近くより霊水がこんこんと湧き出たことにより人々は救われました。人々はその神恩に報いるために供え物を求めましたが、長く続いた干ばつの為にめぼしいものがなく困っていたところたまたま干天下に自生する生姜があったので、これを献じて感謝の祭りを行いました。またこの日が6月15日だったことから、毎年6月15日に奇祭「はじかみ大祭」が執り行なわれるようになりました。この時の霊水は「黄金清水(こがねしょうず)」と呼ばれ、当社旧社殿地である四坊高坂町にあり、現在でも霊水が湧いています。はじかみ大祭終了後、参拝者に振舞われる生姜湯はこの霊水を使用して作られています。

この日に向けて、全国各地の生姜の名産地から奉納生姜が届きます。生姜をはじめ、奉納香辛料、スパイス、生姜製品が続々と送られてくるそうです。拝殿には所狭しとその奉納品が並びます。
永谷園さん、エスビーさん、桃屋さんなどなどなど、誰しもが知る大手メーカーさんも名を連ねます。

「特殊神饌(とくしゅしんせん)」は、全国から奉納された香辛料で構成されるお供えです。
高知県・愛知県・和歌山県の生姜、静岡県の山葵、その他に茗荷・唐辛子・大蒜など。

神事は厳かな雰囲気で執り行われました。



私も玉串奉奠させて頂きました。

直会として参拝者に振舞われる生姜湯、私もありがたく頂きました。糖分を加えてないので、生姜の辛味がピリッとダイレクトに伝わり、身が引き締まるよう。霊水の澄んだ味わいにのってスッキリ頂けます。
(コロナ対策のため、土器ではなく紙コップでの提供でした。)

帰りに御守りを発見。さすが食にまつわる神社さん、食運向上の御守りがありましたので、私は「美食守」を購入しました。

これは私にとって最高の御守り。良い食運呼び寄せられそう。嬉しい。

雨の予報でしたが、神事終了まで降ってこなかったです。良い日になりました。
禰宜さんもありがとうございました。

階段は160段あります。

神社名:波自加彌神社(はじかみ)神社
所在地:金沢市花園八幡町ハ165番地

 

2019年6月15日 はじかみ大祭の写真ギャラリー



宮司さんの書かれているブログが大好きで昔から時折拝見しています。タイトルは「生姜(ジンジャー)神社のしょうがない話」です(笑)
https://ameblo.jp/hajikamijinja/

振る舞いの生姜湯は、通年は写真のように土器(かわらけ)で振る舞われています。

この年は、かどやさん製の「生姜うどん」も振舞われていました。

波自加彌神社さんの御朱印張は、生姜やワサビ、山椒のイラストが描かれていて可愛らしくに、みなさんこれをお買い求めでした。

御朱印を頂きました。