「神子(みこ)」“神子原米(みこはらまい)”の純米大吟醸酒 〜Son of God〜 ローマ法王に献上された棚田米と碁石ヶ峰の雪解け水、金沢酵母で醸す

新米の季節です。“ローマ法王に献上された米”として一躍有名になった、羽咋市の神子原米を生産する神子原地区の棚田でも稲刈りが進んでいました。神子原米は、2007年に羽咋市の市役所職員であった高野誠鮮さんのアイディアと尽力によって、ローマ法王に献上され脚光を浴び、限界集落として危機感を募らせていた町が、里山のおいしいお米“神子原米”と地域名“神子原”と共に全国に知られ活気付きました。ドラマ化もされましたね。


この神子原米を使った日本酒が2019年7月リリースされました。酒の名前は「神子(みこ)」。販売元は、神子原地区にある農産物直売所「神子の里」(代表:武藤一樹さん)で、クラウドファンディングを元手に同酒が企画されました。醸造元は羽咋の地元の蔵である「御祖酒造(みおやしゅぞう)」。御祖酒造さんは、銘酒「ほまれ」や「遊穂(ゆうほ)」で有名な蔵です。

さらにこの酒の仕込水には、神子原米の田にも流れる“碁石が峰”の雪解け水の清流と、酵母は金沢酵母(KZ-1)を使用するというオール地元のこだわりで、「美しい神子原の原風景を守りたい」「未来に繋げたい」「神子原米で最上の美味い酒を作りたい!」という“夢”も溶け込み醸されているように思いました。

●「神子(みこ)」能登神子原米100%純米大吟醸酒 -Son of God-
(720ml 3,800円、300ml 1800円)
※300mlの瓶は青色透明ですが中身は一緒です。
酒色はうっすら稲穂色。味わいはもっとどっしりを想像していましたが、冷でも燗でもやや軽快で、喉の奥に酸を感じます。けっこうスッと飲めて余韻が短いので、日本酒があまり得意で無い方でも飲める酒かなぁと思いました。1年目で空けましたが、もう少しおいてもバランスがより良くなってくるのかなぁと思います。白身や貝類のお刺身に合うと思いました。

ボトルデザイン、ブランドの作り方さすがですね。キャップをとめてあるシールは、上から、田から稲が育ち、稲穂から米、そこから酒になる様子を表してあります。

一度飲んでみたいという人は多いはず。酒好きさんへのプレゼントに良さそうです。