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2023年10月8日に福島県浪江町にて開催された、ポップアップディナーのご紹介です(TERIYAKIも協賛)。
発起人は、“磐城壽”で知られる「鈴木酒造店」鈴木大介さんです。
フードイベントである収穫祭(10/7、10/8)は日中に「道の駅なみえ」(福島県双葉郡浪江町幾世橋知命寺60)にてアウトドア開催され、地元の方を中心に賑わっておりました。
出店者:居酒屋ちょーちょ(仙台)、貝と魚と炭び シェルまる(仙台)、かもし処ひょん(東京)、笑夢(福島市)、僖ニ成ル食 京橋(東京)
浪江名物の「なみえ焼きそば」も食べましたよ。
スペシャルディナーは、福島県が誇るレストラン・所縁のある3シェフのスーパーコラボで行われました。
いわき市の「HAGI」萩シェフは、全国の食通が注目をするレストランで、「TERIYAKI’s BEST RESTAURANT 2022 SILVER」獲得、「Destination Restaurants (The Japan Times主催)」2023にも選ばれています。
ミシュラン1ツ星を獲得する「銀座茂松」松原大将は、浪江町出身。
恵比寿の老舗「ダルブル」の無藤シェフは、2024年に浪江町でお店をオープン予定。
お酒は、お隣の双葉町出身である熱燗師「髙崎のおかん」の髙崎丈さんがペアリングを行います。
お猪口が松永窯の相馬焼というもとても良かった。
【特別ペアリング】
・常磐もののホッキと飲みたい磐城壽
・アカガネ(震災の日に仕込んだ日本酒)生酛造り
・常磐もののヒラメと飲みたい磐城壽
・壽 純米酒
・土耕ん穣 火入れ
・黄金蜜酒 ホワイトオーク樽
●前菜【HAGI 萩春朋シェフ 】
浪江産 ホッキ貝 大熊町産ジャガイモのスープ
ホッキ貝(柴栄水産)、玉ねぎ”浜の輝”(松本さん)
海産物は所変わればで、ホッキ貝もその一つ。北陸で主力で出てくることはないので、その大きさとシャクシャクとした食感、立ち上がってくる甘さに驚きました。スープは地力を感じる力強い甘さ。
●八寸【銀座茂松 松原大将】
えごま(なみえファーム)、 イチジク(石井さん)、自身魚/ホッキ(柴栄水産)、玉ねぎ“浜の輝”(松本さん)、黒にんにく(サムライガーリック)、お米(半谷さん)、里芋(八島さん)、とらふぐ/かつお(漁師 小松さん)
松原大将のこの八寸は本当に素晴らしかった。食材数と品数が多いですが、1つ1つ細部までこだわりを忘れず、しっかりと季節感と地元色を織り込んで、食感や味付けにメリハリを出してありました。
今回のディナーの皿数は、限られた設備で行っているので全6品のみですが、この八寸が3-4皿分の充実感ありました。さすがです。
大将は前日からこの仕込みで寝てないとおっしゃっていましたが、そりゃそうなるな(笑)と。
●平目のクーリビヤック【ビストロ ダルブル 無藤シェフ】
ヒラメ(柴栄水産)、焼きそばソース(旭屋)、お米(半谷さん)
“常磐もの”のヒラメは座布団くらいの大物で有名です。他の地域ではなかなかお目にかかれませんね。ヒラメと言ったら薄造りで出てくることが多いですが、常磐ヒラメの大きさをそのまま活かしてパイ包みに。切り身からもその厚みから、かなりのサイズ感であることがよくわかります。ふわっとしていて、パイで内包されてヒラメの味がしっかり伝わります。
浪江ご当地グルメの「なみえ焼きそば」のソースを少し合わせて、浪江らしい味に。
●鴨のロースト 浪江産 サムライガーリックの黒ニンニクソース かぼちゃのピューレ【HAGI 萩春朋シェフ】
酒粕(鈴木酒造店)、黒にんにく(サムライガーリック)、じゃがいも(永田さん)、鴨(京都産、これからの浪江で生産されますようにという願いを込めて)、かぼちゃ(八島さん)
添え物のサムライガーリックさんの黒にんにくが美味しいこと。通常のにんにくとは違って、熟成した黒にんにくは素材としては別物というくらい、風味も味わいも異なります。甘酸っぱくフルーツのようなニュアンスがあり、セミドライのフルーツのような感じです。
鴨とも相性良いし、にんにくは梨ともマッチするので、食べ進むごとに発見のある一皿で、尚且つまとまりもありました。
●エゴマ坦々麺風冷麺【銀座茂松 松原大将】
えごま/えごま油(なみえファーム)、にんにく(サムライガーリック)、麺(旭屋)、しらす干し(柴栄水産)
浪江に来て驚いた食材の一つが、えごまです。大きな農家さんがあるくらい、食材として一般的なのですよね。
松原大将は、銀座のお店では温かい坦々麺として出されているそうなのですが、キリッと締まった冷やしもとっても美味しかったです。
ねっとり濃厚な白胡麻に、えごまの爽やかな和の風味がふわっと鼻腔を抜けます。
●ヌガーグラッセとイチジク【ビストロ ダルブル 無藤シェフ】
イチジク(上野さん)、えごま(なみえファーム)、酒粕(鈴木酒造店)
この御三方がゆかりのある浪江町でコラボレーションを行うとは、本当に激アツ。これを実現させたのはすごいです。
まさしくスーパーポップアップでした。
【主催】
浪江町収穫祭実行委員会
【協力】
株式会社鈴木酒造店
一般社団法人まちづくり浪江
大堀相馬焼松永窯
浪江マーケティング合同会社
【協賛】
東の食の会
テリヤキ株式会社
【参加シェフ】
「レストランhagi」萩春朋シェフ(福島県いわき市)
「銀座茂松」松原茂之 大将(福島県浪江町出身)
「恵比寿 ビストロ ダルブル」無藤哲弥 シェフ(浪江町内にて2024年出店)
【ペアリング】
東京「髙崎のおかん」熱燗師 髙崎丈 氏(福岡県双葉町出身)