パリ市内で開催中の世界最大のチョコレートの祭典『Salon du chocolat(サロン・デュ・ショコラ)』(2018年10月31日~2087年11月4日)にて、石川県七尾市出身のパティシエ辻口博啓氏が最高格付けの金賞を今年も獲得しました。これで6年連続ということになります。毎年、一体何をテーマとされるのかもとても楽しみなところです。辻口シェフの今年のテーマはなんと「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」。日本の美意識をチョコレートに落とし込んで昇華させています。
今私が読んでいるのもこの「陰翳礼讃」だったので、テーマだけで痺れました。
このコンテストには4種類のボンボンを出品しなければならないのですが、「陰 In」、「翳 Ei」、「礼 Rai」、「讃 San」を名にした4つの味を作り上げています。こうじや味醂、酒、味噌といった日本の伝統調味料や発酵食品も巧みに組み合わせ、新しい美味しさを作り上げてあるのも革新的。山椒や加賀棒茶も取り入れ、日本の風味を大切にしてあります。ビジュアルも陰翳礼讃らしさがクールに伝わるデザインです。
詳細は「LE CHOCOLAT DE H(ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ)」のHPから確認いただけます。
http://www.lcdh.jp/global/?fbclid=IwAR2MJfmmoOOzFo4ybi4CXolU1MWO3oeaKa45u4saGtbI2Vr2JCq2YY4Hi-E
ちなみに2013年度は山椒や柚子を使用した「Nano chocolat(ナノショコラ)」、2014年度は昆布のうま味成分を取り込んだ「DNAショコラ」、2015年度は抹茶やほうじ茶を使用した「SAMURAI」、2016年度は発酵×発酵をテーマにした「REVOLUTION」で最高格付けを受賞しています。さえに2017年度はフランスと日本の融合がテーマで、酒を使った和のモヒート、カカオブランコとコーヒープラリネ、さらに甘酒やダマスクローズを使用していました。
さて2018年本年度のボンボン「陰翳礼讃」の発売はいつなのでしょうか。どのような新しいおいしさなのでしょうか。味わうのが今からとても楽しみです。
取り急ぎ今年の結果をお知らせさせてもらいました。
さらに会場ではセミナーや、チョコレートドレスのファッションショーも連日行われており賑わっている様です。
とにかく、本年もおめでとうございました!