自家でかき養殖をしている、民宿でもある牡蠣小屋。宿泊なしで牡蠣フルコースを食べに行く人が多いと思います。この辺りは能登半島でも内海なのでずっと湖のような景色が続きます。同店の場所は穴水町の街中から郊外へ。「え、ここ曲がるの?」というところを入っていくので看板に注意しながら向かってください。一軒家民宿の1階奥が牡蠣小屋。11月から4月末頃まではかきフルコースの提供(※完全予約制)。不定休で、主に土日に営業しているそうです(平日営業日もあり)。
それ以外の季節は穴水の郷土料理を提供しています。
同店の前は内海でも入り組んだ湾にあるため特に穏やかです。少し沖に出たところで養殖しています。
●かきフルコース(4180円)
焼き牡蠣、カキフライ、かき飯、みそ汁、酢の物、漬物
かきは1日置くと味が落ちるため、新鮮なものを提供するためにシーズン中は朝6時頃から水揚げを始めるそうです。手塩に掛けて育てた自家かきを、毎日新鮮な状態で提供し炉端焼きで食べられるなんて最高です。
まずはボウルに山盛り運ばれて来る牡蠣に度肝を抜かれます。「でも殻が大きいだけで穴水の牡蠣は身は小ぶりだから」と思っていましたが、いやいや結構な食べ応えでした。
もずく、牡蠣の佃煮を最初酒のアテにして牡蠣を焼きます。
テーブルの中央が窪んでいて炭が入れてあるのですが、時折殻がパーンと爆発するので注意。殻を開けるときも軍手をしていても汁が染み込んで熱いです。
しかしながらこの臨場感が最高です。これぞ牡蠣小屋の醍醐味。
焼いている間の潮の香りもいいものです。
蒸し焼き状態でぷっくりと仕上がった身をちゅるん、そのままで十分の塩気。一呼吸置いてミルキーな美味しさが口の中に流れ込みます。すぐ目の前の海で育てられたものだと思うと、さらに美味しさが増します。
かきフライがボリュームあってすごい。2、3個まとめて1個として揚げてあるのものも。
かきご飯をシメにもう大満足でした。