「ビストロ パザパ(Bistro pas a pas)」ジョージア料理の提供店として知る人ぞ知るお店に!シュクメルリ、ヒンカリ、オジャクリなど郷土料理が食べられる

料理: 7.5 その他: 7.0 ポイントについて
Bistro pas a pas (びすとろ ぱざぱ)
営業時間 11:30~L.O.14:00、18:00~L.O.22:30
定休日 水曜
価格帯 【ランチ】1,100円〜、【夜】3,000円〜7,000円
訪問回数 11回

金沢の中心部、柿木畠の一角に2018年11月9日オープンしたビストロです。
オーナーシェフは前田洋昭さん。以前にいらっしゃったのは金沢では知らない人はいないスペイン料理店他。さらに在ジョージア日本大使館で料理経験もある方です。同店は日本では珍しいジョージア料理(グルジア料理)の提供店として知る人ぞ知るお店になりました。
ジョージア料理は、乳製品、クルミ、ニンニクの使用が多めで、全体的にやや重厚な味わいなのですが、パセリやコリアンダーなどのハーブやスパイスを取り入れてあるので、風味がアクセントになって食べ飽きがこない印象。辛さの刺激はありません。
ヒンカリ、シュクメルリ、オジャクリ、ハチャプリなどのジョージア料理の代表格である郷土料理にぜひチャレンジしてみてください。

ワインは、ジョージアの酒器「ピアラ」の九谷焼バージョンで飲むと、口当たり優しくてまろやかになります。
同じワインも、グラスで飲むのとピアラで飲むのとでは味わいが異なるので、2度楽しい。

 

同店は「北陸・トップ100レストラン」に選ばれています。
↓写真をクリックすると内容を見ることができます。

パザパのジョージア料理 ディナー

ジョージア料理のメニューには、聞き慣れない珍しい料理名が並ぶのでいろいろ試したくなります。夜は2人以上、3人か4人くらいのほうがいろいろシェアできて良いかなと思いますが、1人でもボリュームを調整(できるものは)してくれるのでありがたいです。

●プハリ
胡桃のペーストにさまざまな野菜和えた料理で、野趣が効いていて好きです。

●牛肉のヒンカリ
ジョージアの郷土料理のひとつで、大きな水餃子のような料理。小籠包に似ていますが、サイズは2回りほど大きいです。また、小籠包は蒸してありますが、ヒンカリは現地では茹でて調理しています(ので同店も茹でてあります)。さらに、小籠包と同様に肉汁を余さず味わうべき料理なので、中のスープをこぼさないように慎重に。てっぺんの部分を指で掴んで食べるのが一般的だそうです(手を使ってOKな料理)。
しかしながら大きさがあるのでとっても熱そう(汗)なので、初心者の私は端をフォークでちょっと割ってスプーンで受けて頂きました。
たぷたぷと流れ出るスープ。肉汁の旨みに香辛料とハーブの風味が乗っていておいしい。


●シュクメルリ
シュクメルリは、ジョージア料理の代表格として日本では一番有名。牛丼チェーン「松屋」さんにて、“世界一にんにくをおいしく食べるための料理”として限定販売され反響を呼びました。そのため、「シュクメルリ」という料理名を知っている方が驚くほど多いのにびっくり。
鶏モモ肉を、ヨーグルトやサワークリームといった乳製品とニンニクで煮込んだ料理で、ニンニクの風味がしっかり効いているのですが、爽やかで乳の重厚さもあるという不思議な味わいです。

●オーストリ
牛肉とビーツのトマト煮込み。他のジョージア料理がチーズやクリームなどの乳製品を使用して重厚なのに比べて、一番あっさり頂ける料理です。私はこれが一番好きかも。


●オジャクリ
ジョージア料理の名物料理のひとつで、フレッシュのコリアンダーをのせた(混ぜた)ジャーマンポテトなのですが、ここではパセリとソースにしてポテトに絡むようにしてあります。豚肉のコンフィも入っています。おつまみに最適。

●ハチャプリ
円形の平べったい生地で、中にチーズが入っています。本場のハチャプリはもっと分厚くてチーズも種類が違うそうです。

●アジャルリ風ハチャプリ
卵黄が目玉のように乗った舟型のハチャプリです。アツアツでとろとろとろけるチーズと卵黄を混ぜ合わせて、ソースのように絡み合わせて食べます。これが最高。


●羊のチャホフビリ
チャホフビリは鶏肉や牛肉をスパイスとワイン、トマトで煮込んだ料理。
同店では、羊肉を使用しジョージアの白ワイン(ムツヴァネ)を使用してトマト煮込みにしてあります。

●羊肉のムツヴァディ
マリネした羊肉のグリルで、ワイルドな見た目にもそそられます。火入れが素晴らしくとっても柔らかい仕上がりです。


●ハルチョー
ジョージア料理のひとつ、牛肉とクルミのトマト煮込みです。ビーフシチューと異なるのは、クルミを入れるところですが、ほろほろほぐれた牛の煮込みにクルミの淡い野趣がいい感じにマッチしています。

パザパのランチ

ランチはいくつか種類があるのですが、中でもオススメしたいのがジョージア料理を盛り合わせたプレートセットです。

ジョージア料理ランチプレート オススメ!

このプレートはとても価値があると思います。ジョージア料理が初という方も、少しずつ多種のジョージア料理を試せるし、しかも手頃な価格というのも有り難い。夜のアラカルト注文だとポーションが大きくなるので、(グループ訪問だとシェアしやすいのですが)一人だと種類がたくさん食べられません。これだけ堪能できるのは素晴らしい。
(予約なしでも食べられましたが、限定数がなくなる可能性もあるので、絶対食べたい方は予約をしたほうが良いと思います。)

●ジョージア料理ランチプレート(税込2000円)
(内容は日によって変わる可能性あり)シュクメルリ、ほうれん草のプハリ、羊のチャホフビリ、牛肉のムツヴァディとアジカソース、ジョージア風サラダ、バドリジャーニ、小さなハチャプリ、クルミのアイス、コーヒー

シュクメルリは、ジョージア料理の代表格として日本では一番有名。牛丼チェーン「松屋」さんにて、”世界一にんにくをおいしく食べるための料理”として限定販売され反響を呼びました。そのため、「シュクメルリ」という料理名を知っている方が驚くほど多いのにびっくり。
鶏モモ肉を、ヨーグルトやサワークリームといった乳製品とニンニクで煮込んだ料理で、ニンニクの風味がしっかり効いているのですが、爽やかで乳の重厚さもあるという不思議な味わいです。
プハリはクルミと野菜の和物。やや食感を残したペースト状になっており、クルミの落ち着きのある野趣が広がります。
羊のチャホフビリは、羊のトマトとワインの煮込み。
ムツヴァディはマリネした肉を串に刺してグリルした料理。牛のムツヴァディはマリネし味が落ち着いており、フレッシュトマトと青唐辛子のアジカソースで爽やかに。
バドリジャーニはジョージアの茄子料理で、焼き茄子にクルミのペーストを塗ってあります。

やはりジョージア料理は、乳製品、クルミ、ニンニクの登場が多め。全体的に重厚になりますが、サラダやソースにフレッシュな酸味や辛味、ハーブの風味などを取り入れてあるので、アクセントになって食べ飽きがこなかったです。

ハチャプリはチーズ入りの丸いパン。ディナーアラカルトだとサイズが大きいので、ミニサイズで食べられるのも良いと思いました。

クルミアイスは、ジョージアの食材で作ったパザパさんのオリジナルです。ワイルドで素朴なクルミの味わいとヨーグルトの酸味が絶妙に重なり美味。

パザパの1100円ランチ

その他にも、「パザパのじっくり煮込んだロールキャベツ」や「パザパの魚介の旨みたっぷりのブイヤベース」をはじめとしたランチが1100円からあります。

●じっくり煮込込んだロールキャベツ(サラダ、バターライスorバゲット、コーヒー付)(税込1100円)
寒い日に食べたくなる一皿。じっくり煮込まれていてキャベツも中のお肉もとろとろ。トマトらしさと甘さがしっかりとある日本の洋食のロールキャベツとはまた違った、さっぱりしたタイプ。ボリューム的にもお値段的にもサックリ食べられて良いです。


●魚介のうまみたっぷりのブイヤベース(サラダ、バターライスorバゲット、コーヒー付)(税込1100円)

パザパのビストロメニュー ディナー

ジョージア料理のメニューの他、ディナーは旬メニューも充実しているのでこちらも合わせてどうぞ。

●アサリのテリーヌ フェンネル風味 春菊のサラダ添え(2021年3月)

●ホワイトアスパラカルボナーラ風(2021年3月)

●加質丸イモのムース 枝豆 ガス海老のコンソメジュレがけ(2019年6月)
ガス海老のコンソメジュレが美味。口に入れてジュレが体温で溶けた、一呼吸おいたタイミングで口いっぱいにガス海老の風味と旨味が広がり美味でした。

●香味野菜と鯵のエスカベッシュ(2019年6月)

●万寿貝、帆立、大黒しめじの香草パン粉焼(2019年6月)
香草パン粉焼きに負けない味のしっかりした大黒しめじ、万寿貝と帆立の味の濃さと弾力ある食感。

●ズワイがニのチーズ入りオムレツ(2019年6月)
こーゆーのやってほしかった!という大人の夢を叶えた一品。ドーンと登場したふるふるオムレツ。中にはカニのほぐし身がたっぷり。濃厚ソースを絡めて。