片町にある粋でハイセンスなおばんざい割烹。
日本料理店のコースで出て来るレベルのお料理がアラカルトで食べられるのが魅力。お品書きからポンポンとオーダーしても、しっかりと打ち返してくるところがすごいと思います。レベル高い。それでいて、おばんざい屋さんの気軽さも持ち合わせているのもありがたい。常連さんも多いですね。
住所は片町ですが、スクランブル交差点を背にして長町方面に向かいますので、喧騒を少し離れて静かな雰囲気です。外観からおしゃれな雰囲気が漂い、店内には味のある器などがセンス良くディスプレイしてあったり、カウンターの奥には小庭が覗ける窓があったりと、空間演出もステキです。カウンターにはとってもおいしそうなおばんざいが多種揃っていて、着物を着た女将さんがいそうな感じの雰囲気ですが店主は男性なのです。
日本酒を美味しい肴でしっぽり頂きながら、頬を赤らめる大人の幸せ。金沢オススメの一店です。
ちなみに私がいつも注文しちゃうのはハタハタ南蛮漬け。締めは、トロたく手巻き、雲丹炒飯や毛蟹炒飯も絶品です。
【紹介項目】
おばんざいと季節料理
●山菜おひたしといかそうめん
春らしく雨㐂草さんらしい、季節の野趣と繊細を感じる一品。
●天然本鮪
芽ねぎと一緒に海苔で挟んで。
●シマアジのレアカツ
まさに“レア”カツであることが断面からも一目瞭然。自家製のタルタルソースと共に。
●赤茄子オランダ煮
●ハタハタ南蛮漬け
身の細いハタハタを丁寧に捌いて仕込みをしてあることが良く分かります。余計な骨が当たらなくて全部食べられます。焼きの香ばしさもたまらない。私は毎回必ず注文している一品です。
●あじたたき
●ほたるいかとたけのこのお椀 白味噌仕立て
●ほたるいかとふきのとう天ぷら
●新玉ねぎとマッシュルームの春巻 生ハムと
パリパリ香ばしい春巻きに、とろとろ甘い玉ねぎとまろやかなマッシュルームがクリームのように重なり美味。
●新生姜とイベリコ豚のきんぴら
シャキシャキ食感がリズムを刻むごとに、新生姜の風味が立ち上がります。生姜とは違う新生姜ならではの優しい刺激がクセになる。
●大はまぐりの蒸したん うるいとせりと
蛤は蒸してぷっくりと膨らみ、しっかりと濃厚な旨味も出ている。山菜は刻みで、雪に耐えた春の味をほんのり添えアクセントに。
●春雨サラダ
●里芋素揚げ 西京味噌
里芋は一旦煮込んで出汁を含ませてあり、揚げた香ばしさとほっこりとした里芋の美味しさに上品な旨味が広がる。
●さんま肝醤油焼き
脂の乗った秋刀魚のうまさに、肝のコクとほろっとした苦味を添えた酒のアテとして最高の一品。
●加賀太きゅうりのカニあんかけ
加賀野菜のひとつ加賀太きゅうりの個性をしっかり味わえる一品。
●マグロホホ肉炙り 柚子胡椒で
酒好きのツボメニュー。焼いてもやわらかいホホは、ジューシーで味がしっかりしていて、薬味の爽快感と柚子胡椒の刺激が味わいを引き締めていました。
●ポテトサラダ
この日は新じゃがとキタアカリのポテトサラダでした。黄色味を帯びており、ペースト状の部分はねっとりと絡むような感じで味が濃い。少し食感を残してあるのも良かった。
必食の〆
●トロタク手巻き
口溶け良いたたきトロにたくあんのぽりぽり食感と塩味が効いています。このシメ、最高です。
どうしても食べたい〆としてもう一つ、炒飯があります。その日によって、毛蟹炒飯や雲丹炒飯があり。
●毛蟹炒飯
大人のカニ炒飯。蟹の繊維がしなやかで品があり、加熱することによって蟹の風味が増しています。
●雲丹炒飯
パラパラの炒飯にとろとろ濃厚な雲丹が溶け合う。思わず唸る美味しさです。