金沢駅前エリア六枚町交差点にある町家の懐石料理店です。店主の宮田和則さんは、京都の料亭で18年腕を磨き、北海道を経て金沢で同店をオープンをされた確かな腕前の持ち主。同店をオープンしたのは2011年10月20日で、地元の豊かな食材を活かすことを信条に繊細なお料理を作られていて、ずっと変わらぬ人気です。ご店主さんのお人柄の柔らかさもとても素敵です。築125年以上の旧酒蔵を利用したお店ということで、軒先には酒林(杉玉)が下がっています。店内は町家の趣ありモダンで清潔感のある空間。テーブル席や子上がり席もありますが、料理を堪能したいなら絶対カウンターがオススメです。
営業は昼夜で、昼は6000円コース、夜は12000円と16000円の2種類があります。
・「ミシュランガイド富山石川(金沢)特別版」2ツ星獲得
2019年10月21日 ディナー12000円
今回はディナー12000円コースでお願いしました(お肉料理を追加)。テーブル席にて。
お料理で個人的に好きだったのは、白松茸と天然茸入りの栗のすりながし、最初の胡桃豆腐、盛り込みの毛ガニとイクラ醤油漬けとろろがけ、デザートの赤紫蘇シャーベットでした。
お酒は3種類を頂きました。
オリジナル酒その名も「六花」純米吟醸(金谷酒造)、「勝駒」純米吟醸(清都酒造場)、「吉田蔵」純米(吉田酒造店)
・胡桃豆腐
もったりして胡桃濃く、山の滋味を静かに味わう最初の一品。シンプルだが印象に残る。
・原木舞茸と鱧
丁寧に骨切りされた鱧と天然舞茸。天然舞茸は山で見つけたら嬉しさのあまり舞い踊てしまうと言われますが、立派なものであることはこの数片でもよくわかります。天然ものの美味しさ。
・お造り
甘海老とも和え、キジハタ、白皮カジキ、アオリイカ
キジハタがとても良く旨味がのっていて美味で、さっぱりしたチリ酢が好相性でした。
・盛り込み3品
毛ガニはカブラのすり下ろしと。イクラ醤油漬けは皮が薄く繊細で美味。とろろがけで。
お肉は能登豚玉ねぎソースと付け合わせの春菊の苦味が効いて美味。野菜の個性を味つけの一部にした盛り込み。
・カマス ネギの甘酢あん
・栗のすりながし
ぽってりとして口あたりの栗のすりながしに、能登の白松茸と能登天然茸ホウキダケとシバタケ。栗使いが秀逸だし、白松茸を準備してくださって喜び大きい。天然茸の妙味。今回一番心に残った。
●能登牛ランプ(追加で)
・お食事 紫蘇の実とサワラのご飯
紫蘇の実の持つジャパニーズハーブの爽快な風味が美味。これだけでいいですね。香りに誘われておかわりもすんなり胃に収まります。
・赤紫蘇のシャーベット、水羊羹無花果ソース
綺麗に色づく赤紫蘇。そのパーンと来る爽やかで妖艶な風味が美味。