金沢の三茶屋街のひとつである主計町(かずえまち)茶屋街にあるすし店。
大将は向川茂治(むかいがわしげはる)さん。2017年秋にオープンし、これまでは「鮨処あいじ」さんの姉妹店として営業してきましたが、2022年4月1日に同場所で独立する形になりました(店名が「主計街 鮨むかい川」になりました)。
建物は以前日本酒バーとして営業していた弁柄格子戸の町家で、2階にカウンターを設け2階のみで営業をしています。暖簾をくぐってまずは履物を脱いで、町家らしい急勾配の階段をギシギシと登ると、こじんまりと趣ある静かな空間が広がります。茶屋街の風情漂う町家でおすしが食べられるのがこのお店の魅力。カウンターは4席のみで、浅野川を臨む窓側にはテーブル席があります。
ちなみに春は窓から夜桜が楽しめるんですよ!窓を開けて照明を消せば、ぼんぼりでライトアップされた桜が浮かび上がります。
2019年4月 ディナー
いつもはカウンターが予約取りにくいのに、今回はみなさん桜狙いでテーブルが満席でした。
向川さんのオリジナリティもどんどん乗って来て、毎度新しいおすしが食べられるのが楽みになってきました。(写真は料理の一部)
・ホタルイカ
・ガス海老、甘エビ
ガス海老の握りと、甘エビは軍艦で子とみそを乗せて。
・白えび
・万寿貝
定番のバイ貝かと思いきや万寿貝。隠し包丁が入っています。
・芽ネギ
芽ネギの握りは白板昆布で巻いて旨味を優しく添えて。
・のど黒
この日はのどぐろは2種類。温かいおすしとして有名な「のど黒の蒸し寿司」(あいじさんがご修行された太平寿しさんのスペシャリテ)と、のど黒の炙り握りは甘ダレを塗ってあります。食べる寸前に自分で海苔を巻き込んで食べるので、巻きたてで海苔パリパリ。
2018年12月 ディナー
台湾からのお客さんをご案内したら、おすしにもお酒にも、雰囲気、そして接客にもとても喜ばれていました。良い意味で正統派なすしが食べられたのが良かったようです。個人的にはやはりこののど黒炙りを自分で手巻きにするの好きです。
2018年1月 お昼のセット
数ヶ月前に伺った際よりも(シャリの温度感が少し上がったのだと思います)おいしく感じられました。ネタはもちろん天候次第で、冬は悪天候になると船が出られないわけですが、昆布締めなどもうまく使われてコースに織り込んであります。
全体の流れでアクセントになっているメネギの握りも個人的に好き。また、雲丹は握りでも軍艦でもなく、海苔を自分で被せるタイプで、海苔がパリッとしたまま頂けて良かったです。のど黒の握りはコースに入っていましたが、まだ食べたいという方は(コースには入っていませんが)追加でのど黒の蒸しも食べられますよ。
(写真は一部)
・サワラそで炙り
・寒鰤 柚子おろし
・梅貝
・のど黒炙り
・メネギ
・雲丹