「うつしき」2021年9月1日 新竪町にオープンした日本料理店。古民家を改装した店舗は立派で凛とした佇まい

料理: 7.5 その他: 7.0 ポイントについて
うつしき (うつしき)
営業時間
定休日 月曜定休 (昼は水・日のみ営業)
価格帯 8,800円コース(約8品、デザート、お抹茶)、11,000円コース(約10品、デザート、お抹茶)
訪問回数 1回

2021年9月1日に新竪町にオープンした日本料理店。店主の村田健斗さんは、ひがし茶屋街の「東山和今」にいらっしゃった方です。
店名の「うつしき」には、古語で古きものと新しきものが混在するという意味があるそうで、料理を盛り付ける器には骨董品が目立ち、店主の信条が感じられました。食材は地物に主軸を置き、繊細な季節感を表現します。

お店の場所は新竪町商店街メイン通りではなく、もう一本、鱗町交差点方面に歩いてちょっと入った場所にあります。片町から近いですが、雑踏から離れて静かなエリアです。
古民家を改装した店舗は、想像よりも立派な佇まい。凛とした白地の暖簾が掛かっており、和の趣と清潔感が漂っており、入店前から期待感を持たせてくれます。
店内はL字のカウンター席で、料理はおまかせコース。


●先付
黄色と紫の食用菊と加賀蓮根で月をイメージして。

●八寸
輪島の柳鰆を漬けにして藁でたたきにして、押水の無花果フロマージュブランの白和え、五郎島金時のお豆腐、原木なめこ茶碗蒸し、ヘタ紫なすの揚げ浸し、氷見黒ムツ炭火焼

●お吸い物 甘鯛、松茸
出汁は甘鯛の骨で取っており、松茸は針にして風味をのせています。


●お造り
氷見アオリイカ、氷見カマス炙、昆布締め甘海老

●お凌ぎ
揚げた新銀杏と餅米

●口直し 加賀太胡瓜、マイクロ胡瓜

●焼き物 能登鰻

●ご飯 茶豆


●デザート ピオーネと酒粕のブランマンジェ
コースの流れに乗った和の趣のあるデザート。

店主がお抹茶を点ててくれて終演です。


トータルのボリュームはやや抑えめに感じたので、あと2品くらいあっても良さそう。だけどこの後2軒目行くならこれくらいがちょうど良い感じかもしれません。
今回はオープンしてすぐでしたが、さらに今後ますます料理に個性が発揮されるのではないでしょうか。まだまだ面白くなっていく気がするし、素敵なお店なのに気を張らずに楽しめる点でもツボる人が多そう。
ともかく、金沢にまた新たなる良いお店が出来て嬉しい。