(訪問日 2019年7月22日)
このレストランのためだけにペナン島まで行ってきました。店名は“根”と書いてgenと読み、ジャンルはイノベーティブ。
場所は街中心部のバイクが行き交う交差点にあり、大きく取られたガラス窓の印象もあり外からはお洒落なカフェに見えます。
店内に入ってまず驚くのは、最大24席取れるという長い一列のカウンター席。自然光が道沿い側のガラス窓からも、高い天井のガラス窓からも入ってくるし、モノトーンな空間にボタニカルな要素も取り入れてあり、明るくナチュラルな印象。
目の前で料理が出来上がるライブ感はとても楽しい。けど一つ言うなら、せっかくのカウンター、料理人たちがお客さんに対して背中を向けてしまっている配置が少々残念でもありました。
コースは2種類あり、せっかくなので皿数多い方を注文。ハーブやスパイス、南国フルーツを使用したものが多く複雑な味の組み立てが楽しく発見が多い。ピリリと辛味が後から刺激してくる料理が多かったのですがマレー風かな。
まずは香りの一皿。器の蓋を外すと、木が湯に浮かべてあり湯気と共に木の香立ち込める。なんだか和なアプローチ。
次は炭を使いコーティングし石に見えるシリーズ。食感がマシュマロのように軽い。
輪切りの大きなパイナップルを利用した提供に目を引きます。ワンバイトで。熟れたパイナップルの甘さに最初はお醤油、徐々に辛味が効いてくる。
1番印象深く好きな味だったのは、温泉卵とブラックチキン(烏骨鶏)のほぐし身に、ハーブとドライえのき茸を添えたお皿。そこに熱々チキンスープを注ぐ。“出汁のおいしさ”が日本人のDNAに語りかけてきます。スープの温もりもあり、何と言うか、寒い日のうどんのよう。えのきが乾燥されているので、旨味の濃淡も一皿で感じられます。ブラックチキンは見た目に驚きあるが、滋養に良く薬膳としても食べられています。ソフトで味が濃く美味。
(ここからはフォトギャラリーで、写真は一部です。)
現状もとても良かったですが、さらに進化しそうな勢いも感じられました。再訪が楽しみな一店。
●White Prawn
Curry Leaves, Salted Duck Egg, Oats
●Pineapple
Chili, Soy, Coriander
●Ginger Flower
Watermelon, Fish Floss, Ulams
●Mud Crab
Curry, Harum Manis Mango, Local Caviar
●Kampung Egg
“Black Chicken”, Pucuk Manis, Herbal
●Chicken Cracker
●Noodles
Sarawak Peppercorn, “Lap Cheong”, Daikon
●Threadfin
Clams, Kaffir Lime, Belimbi
●Pork Belly
Mushrooms, Dried Chili, Salted Fish
●”932″
●Rose
Brown Rice, Indian Red Sugar, Coconut Milk
●Tropical
Pandan, Lemongrass, Roselle Leaves