「一心亭」北海道 すすきの|Isshintei, Hokkaido JAPAN

すすきのにある一風変わった牛鍋が食べられる名店です。
京都にある「一心」さんの名物である一心鍋だけを提供しているそうで、メニューは1種類のみ。

お通しはずっと変わらず、胡瓜と山芋の細切りにシーチキンを添えたもの。
席に着くとまずは専用鍋が運ばれてくるのですが、帽子型というか、ジンギスカン鍋の逆さの形をしていて、中央がくぼんでいます。

そこにお店の方が、ドカッと牛肉とキャベツともやしが混ざったものを投入。豪快さにびっくり!

野菜とお肉は一旦縁に引き上げ、くぼみで温められる特製出汁に、食べる分だけ落としていくのが同店スタイル。

牛肉はしゃぶしゃぶのようにします。なるほど、鍋のように全部一斉に火が入ってしまうのが防げるわけですね。
そして濃いめの特製だれに付けて頂きます。タレがビールにも肉にも野菜にも合って、食べ出したら止まらないんです。

まずはそのまま食べ進めて、途中で辛味の効いたホルモンを投入し味変。

そしてここからがさらにうまい、きしめんからのおじやの流れ。
きしめんはとても薄くて繊細なので、箸でかき混ぜると切れてしまうため、鍋に入れたらそのまま待ちます。完成したら、鍋の縁をそわせるようにしてお皿に移動。つるんと滑るような舌触りに煮詰まった出汁が絡む。う、うまい。

最後はおじや。
お店の方が目の前で作ってくれるのですが、ご飯を入れて生卵を投入。出汁の水分を調整しながら、手早く作ってくれます。最後に海苔とネギを落として出来上がり。


牛鍋の牛肉と野菜から抽出された旨味成分を、全てご飯が吸い込んでおり、美味しさのあまり目眩がしそう。
満腹でもこれは絶対に食べるべき。これを食べるためのここまでの流れと言っても過言ではない。

叶うことなら定期的に食べたい!

一心亭
北海道札幌市中央区南4条西3丁目