名古屋駅から徒歩圏内、風情ある街並み「四間道(しけみち)」からすぐにあるうなぎ専門店。
凛と眩しい白地の暖簾に期待が高まります。大将の柴田さんは名古屋を代表する名店「うな富士」で15年腕を振るった方で、同店開業は2018年5月。「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019 特別版」ではビブグルマンを獲得(うなぎ店で星獲得店は無し)
もちろん人気のため行列で、予約は食いしん坊のツテを大いに頼らせてもらいました。
うな重が来るまでは、肝とうなキュウを頂きます。こんなに美味しい肝は初めてでした。
うな重は、メニューの中でも、入荷がある日のみしか食べられない“大福うなぎ”を注文。大福うなぎとは、「しば福や」で食べられる通常の1.5倍以上のサイズ(約500g)のうなぎです。
着丼までのドキドキ感。そして重の蓋を取った時の驚き。ご飯にはうなぎが2段に重なって乗っていて迫力があります。
いわゆる“カリふわ”系ではありますが、三層の絶妙なマッチング。身はけっこうな厚みがあるのでふわふわ食感を一層印象付けられるし、皮のコラーゲン質のとろける層と、紙のように薄いカリッと香ばしい外皮が一体となり絶品。さらに、うなぎの焼きはもちろんのこと、立役者であるご飯も素晴らしいと思いました。輪郭が取れた絶妙な炊き加減で、べちゃっとしておらず、パラリとしている。口の中でうなぎがとろけるがご飯1粒1粒が程よく存在を感じさせる。思わず目尻の下がる美味しさ。
さすが“大福うなぎ”。福が大きい。
それにしても、男性でも屈するボリュームをよくぞ食べ切ったな、私。