泉が丘にあるそば店で、店主 安村浩さんが長野で修業をされた方なので(金沢にそば店多しと言えど)同店では信州系のおそばが食べられるんです。メニューには“おやき”などもあり。一番特徴的なのが「くるみそば」で、私はこれが無性に食べたくなるときがあります。店主は物腰やわらかく人当たりが良い方ですが、半面、そばに向かうまなざしは真剣そのもの。それがそばに表れているように思います。そばは外二八と十割があり。平日のランチタイムもおすすめですが、夜訪問でしっぽりお酒とおつまみを頂き、〆にそばを手繰るのも良いでしょう。
●だし巻き玉子
つやつや美しい出汁巻き玉子で、繊細なふるふる感がたまらない。出汁の旨さがしっかり感じられます。
●鴨焼き
返しベースのタレで焼いてあります。けっこう薄くスライスしてあるので、しつこくない和風のタレが調和しています。
●くるみそば
香ばしく挽いたクルミに白味噌を合わせた「くるみ味噌」で食べる珍しいそば。長野らしさを感じさせる山の食材使いですね。くるみ味噌にそばつゆを加え、ミニ泡だて器で溶かして、そこにおそばを付けて頂きます。味噌がそばの繊細な味わいを欠いてしまいそうですが、意外にマッチ!白味噌のコクのある甘さがクルミの野趣にお落ち着きを持たせていて、そばの滋味に相性良し。いつのまにかハマっている自分に気が付きます。
●なめこおろしそば
こちらも同店の名物。吉野谷地域で栽培されているなめこ「でけえなめこ」をのせたおそばで、なめこの存在感がスゴイ!暑さでうだる日にもあっさり食べられる一品です。
●信州おやき・野沢菜
長野県の名物であるおやきが数種あります。おやきは、小麦粉や蕎麦粉を練った皮で具を包んだ長野県の郷土料理。“野沢菜”入りのおやきは、塩々とした野沢菜に、甘さのしっかりある味噌がマッチングしており、コクと甘じょっぱさが絶妙です。
●そばアイス
河北潟の牛乳を使用したオリジナルジェラート。ミルキーなジェラートにそばの滋味と風味がのっていてとっても雅やかです。
金沢のそば店は、各店特色がハッキリ分かれているので、その違いを楽しみに行くのも楽しみですね。くるみそば、是非一度食べてみてください。