「味処大工町よし村」加賀料理にも信頼が置ける心強いお店!アラカルトが有難い。冬は香箱ガニに加能ガニ。治部煮、はす蒸し、加賀野菜まで

料理: 7.5 その他: 7.5 ポイントについて
味処大工町 よし村 (あじどころ だいくまち よしむら)
営業時間 11:30~14:00(要予約)、17:00~22:30(L.O.22:00)
定休日 日曜 日曜(日・月連休の場合は月曜)
価格帯 7,000円~15,000円
訪問回数 15回

金沢の中心部片町エリアの大工町にある割烹料理店。新鮮な海の幸や加賀野菜などの旬料理はもちろん、治部煮やはす蒸しと言った加賀料理にも信頼が置ける一店。そのため、お客様をお連れするのにも心強いお店です。基本的にお料理はアラカルトで注文。こういうスタイルのお店、少なくなってきたのでありがたい。ツボを尽いたお品書きの数々で、ついつい注文しすぎちゃうはず。どれも期待を裏切らない美味しさですから、そういった意味での安心感も抜群です。頼れる一店。
場所はスマイルホテル前の「大工町交差手」を曲がったところにあります。宴会ができる和室が2階にもありますが、オススメはやはり1階の朱塗りのカウンター席です。
外食文化研究家 あすか
ちなみによし村さんでは加賀野菜の取り扱いが多いのでご紹介をしておくと、これら15品目が認定されています。
金沢市農産物ブランド協会HPを参照)

【加賀野菜の定義】
昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜。

【加賀野菜ブランド認定品目】

さつまいも、加賀れんこん、たけのこ、加賀太きゅうり、金時草、加賀つるまめ、ヘタ紫なす、源助だいこん、せり、打木赤皮甘栗かぼちゃ、金沢一本太ねぎ、二塚からしな、赤ずいき、くわい、金沢春菊の15品目。

(最終訪問 2021年7月)

よし村のカニ 加能ガニ、香箱ガニ

冬、「金沢でカニ食べられるお店が知りたい」と聞かれることがかなり多いので、よし村さんのカニ料理にフォーカスしておきます。
※カニはぜひ予約を。
石川県のカニ漁の解禁日は毎年11月6日で、11月7日からお店で提供されることが多いです(シケなどで解禁日に船が出られない年もあります)。オスのズワイガニは“加能ガニ”と呼ばれ、子を持ったメスは“香箱ガニ”としてブランディングされ、石川県産のカニには青タグが付けられています。漁期はオスメスで異なり、“香箱ガニ”は11月6日〜12月29日、“加能ガニ”は11月6日〜来年3月20日まで。
●加能ガニ(2019年11月8日、1匹お取り置きの予約をしての訪問。)
活きの良い加能ガニが登場。目の前で大将が手際よくさばきます。見惚れる手さばき。

まずは足を刺身(しゃぶしゃぶ)にして。とぅるんとぅるんとシルクのような舌ざわりと、口の中で立ち上がり広がる甘さ、美味。


そして残りは焼きガニでお願いしたところ、目の前の炭火で焼き、一番おいしいタイミングで提供してくれるのですが、なんとカニ味噌ディップでいただけます。甲羅にカニ味噌を入れて味付けにお味噌を加え熱し提供してくれます。潮騒と味噌のコクが良い味付け。贅沢。


最後は甲羅に日本酒を入れて、再び炭火で炙り甲羅酒に。香ばしい風味が移っておいしいのなんのって。

●香箱ガニ
惚れ惚れするほどキレイに身出しした香箱ガニ。金時草をちょっと添えてくれるのも嬉しい配慮です。

●蟹クリームコロッケ
なんと、香箱蟹たっっぷりの大人の蟹クリームコロッケです!これにはさすがにテンションが上がってしまいました。ドリームすぎる。クリームよりも蟹身が多いのでは?というくらいたっぷりで、かつ外子のプツプツもいい食感に。ああ、幸せ。
しかも、ソースは器に入れて提供する直前まで蒸し器で温めてくれていました。こういう細かいところにグッときます。

春のよし村 ホタルイカ、タケノコご飯

●先付
2020年のホタルイカは豊作ということで、お通しからホタルイカでした。いい旨味が出てる。


●ホタルイカ陶板焼き
目の前でポンポンと膨らんで焼けるホタルイカ。添え物は能登の原木椎茸“のと115”と行者ニンニク。

その他、ワラビ酢や若竹煮、のど黒焼きなど頂きながら地酒を進め、締めにと注文したのはやっぱりタケノコご飯。
●タケノコご飯

よし村のお料理 年間ラインナップ

※何度も訪問しているので料理は順不同で載せています。
●先付(2019年11月8日)よし村さんの冬の先付で出てくるお大根、とっても美味しく炊けていて好きです。

●アカモク酢の物(2019年7月30日訪問にて)
アカモクは海藻の一種で能登の方ではよく食べます。しっかりした食感がいい。

●ハチメの煮付け(2019年7月30日訪問にて)

●アワビステーキ(2019年7月30日訪問にて)
こういう出し方がさすがよし村さんです。出来上がったアワビステーキはお皿ではなく、陶板にのせて炭火で温度をキープ。ほんのりバター風味でいい香りが口の中に舞います。ぷっくりやわらかくさすが御料理屋さんのアワビステーキはダイナミックなだけではありませんね。繊細で美味。

●銀杏

●すっぽんスープ
よし村さんで好きなメニューのひとつ。飾りっ気のないシンプルなスープですが、味わいは豊かで奥深い。黄金色のスープにはスッポンのエキスが溶け込んでおり、胃から体にクーッと染みて行きます。ネギの香ばしさもいい余韻。
外食文化研究家 あすか

●金時草酢の物、もずく酢
加賀野菜のひとつ金時草は、葉の裏が紫色をしたリバーシブル葉野菜で、葉にやや厚みがあり食べ応えがあります。地元でも酢の物として食べることが一番多いかな。

●打木赤皮甘栗かぼちゃの冷製スープ(初夏訪問にて)
加賀野菜のひとつである打木赤皮甘栗かぼちゃは、水分量が多いかぼちゃなのでスープにいいですね。パッと目を引く赤色はトマトスープのようですが、皮の赤いこのかぼちゃの特徴を活かしています。落ち着いた品のある味わいに仕上げてあります。美味。

●焼き茄子(初夏訪問にて)
炭火に茄子を直置きし、皮を焦がして焼いて、熱いままを手際よく皮をむいてくれました。もう見ているだけでおいしいやつ。

●天然車海老の炭火焼

●くわいチップス
加賀野菜のひとつでもある「くわい」を素揚げにしたおつまみ。揚げることでくわいの味が凝縮しうまい。
外食文化研究家 あすか
●はす蒸し
加賀料理の代表格の一つ。素材の滋味を活かし、塩味を抑えた薄味で仕上げてあります。
外食文化研究家 あすか
●鴨治部煮
こちらも加賀料理の代表格。治部煮らしい甘さはあるがこってり過ぎず、さらっと頂ける感じ。優等生な味わいです。
外食文化研究家 あすか
●ふぐ唐揚げ
外食文化研究家 あすか
●かぶら寿司
外食文化研究家 あすか
●あら炊き
叩きゴボウがたっぷり添えてあるのもニクイ。馥郁たる香りが良く合います。うまいのなんのって。
外食文化研究家 あすか
●鴨
鴨はおそらく生からフライパンでタレごと煮詰めて。かなり勢いよくそこそこの時間煮詰めていて、鴨がいい状態になり、タレも照りが出ていておいしそう。添えてあるのは白髪ねぎではなく、白菜の白い部分を剣にしたものなんです。雑味なく、みずみずしくシャキッとしていてしなやかさもあり、こってりしたタレのアクセントにばっちりです。(からしは個人的には好きじゃないので外して食べました。)

●雲丹ご飯
出来上がりに1時間が必要なので早めにご注文を。お米と雲丹を一緒に土鍋で炊き込むタイプです。
ある日の汁は蓮根のすり流し入りで、とろみがあって体が温まりました。
外食文化研究家 あすか
●焼きおにぎり
こんな美しい焼き目で仕上げてくれます。均一にこんがりきつね色。こちらも炭火で、大将はずっと目を見張って焼いてくれました。こういう一品にも丁寧な仕事が光ります。

●稲庭うどん
ちゅるんと清涼感ある喉越し。こちらも大好きなシメ。

●蓮根めん
蓮根粉を加えて作った麺だそうです。ピチッと跳ねるようなコシを持っていて、つるっと喉をすべります。

●葛切り
同店で食べるべき甘味。葛の産地として有数の石川県宝達地区の「宝達葛」を使用した葛切りで、作りたての透明感といったらそれは美しく、涼やかでもっちりした食感と弾力が美味。口当たりに“本物”を感じるはず。
外食文化研究家 あすか
●桃ゼリー(2019年7月30日訪問にて)
葛切りは通年食べられますが、季節物でこんなのがありました。桃がゴロゴロ入っていて果実感がすごい。