「九谷焼紙皿」九谷焼名品の図柄を紙皿に印刷。特別な屋外イベントにも一役買いそう。海外へのお土産にもナイス!6種あり

石川県を代表する伝統工芸品のひとつ“九谷焼”。その九谷焼の素晴らしさを広めるために考案されたのがこの「九谷焼紙皿」です(企画:株式会社ヨシタデザインプランニング/金沢市示野)。能美市がオープンデータとして公開している九谷焼のデザインデータを活用し、紙皿に印刷したもので、全部で6柄あります(6枚540円)。(これら6種の原作は全て市九谷焼資料館の所蔵品。)九谷焼の名品の図柄が印刷されているのですが、江戸前期、江戸後期、江戸末期、明治初期、明治中期、明治中期など年代ごとに作品が選ばれているので時代も楽しめます。

例えば、野外イベントなどでも一役買いそうだなぁと思いました。屋外イベントでは、陶器やガラスなど割れる可能性のある器は使用が怖いですが、紙なら安心。人数が多い特別な会などにも良いですね。ちょっとリッチなBBQなどにも。また、海外へのお土産としても、持ち運びに軽くてスペースを取らないし、絵葉書のような感覚でプレゼントできるし、実際に“使える”というのがいい。わたしも、海外へのお土産にも良いなぁと早速10セット購入。
個人的には(下記3番の)「小野窯 赤絵百老図平鉢」 が好きです。とても細かく見入ってしまいます。
紙皿なので1度しか使えませんが、この商品で九谷焼が素晴らしいと思ったら、ぜひ本物の九谷焼をお買い求めください。

(解説は「九谷焼紙皿パンフレット」より引用)

九谷焼は江戸時代前期、加賀の大聖寺藩九谷村で始まりました。約50年続いたのち一度廃窯しますが、江戸時代後期に再興され、数多くの窯が素晴らしい技術を競い合いました。明治時代に入ると盛んに輸出されるようになり、九谷焼の名は世界に広まりました。

1、「古九谷 色絵花鳥図平鉢」 江戸前期

九谷焼のルーツ「古九谷」の五彩手で、枯淡華麗な趣のある逸品。巧みな筆致で、周縁に木葉散し文、見込みに花鳥山水画を描いている。


2、「九谷庄三 色絵朝顔仔猫図平鉢」 江戸末〜明治初期

不世出の名工、九谷庄三が「彩色金欄」様式で描いた名品。繊細な筆致の「太湖石に朝顔」を背景に蜘蛛を注視する仔猫を克明に描いている。


3、「小野窯 赤絵百老図平鉢」 江戸後期

再興九谷窯のひとつ「小野窯」の赤絵作品。小野独特の周縁文様で額縁効果を出し、ひとりひとり表情の異なる百老図を引き立てている。


4、「松山窯 色絵蕪に遊禽の図平鉢」 江戸末期

再興九谷窯のひとつで大聖寺藩前田家の御用窯「松山窯」の青手様式の作品。釉薬で囲む見込みに蕪と戯れる小禽を写実的に描いている。


5、「松本佐平(左瓶)色絵牛若弁慶図深鉢」 明治中期〜後期

明治九谷の名工、松本佐平の色絵鉢の逸品。佐平は欧米への貿易を考慮し近代的な小紋に日本を意識した和風人物画を巧みに描いている。


6、「若杉窯 染付霊獣文平鉢」 江戸後期

再興九谷諸窯の柱のひとつ、加賀藩窯「若杉窯」の代表的な染付作品。古九谷見られる木葉散周縁文様に見込みは霊獣「麒麟」を描いている。

【販売場所】(2019年6月25日現在)
●能美市九谷焼資料館
 石川県能美市泉台町南56番地
●加賀市九谷満月
 石川県加賀市中代町ル95-2
●金沢市広坂北山堂 (7/2より)
 石川県金沢市広坂1丁目2-33
●金沢市東山玉匣 (7/2より)
 石川県金沢市東山1丁目14番7号
●ヨシタデザインプランニング
 石川県金沢市示野中町2-64