「おでん ちくわ」こだわりは自家製練り物と飲み干せる出汁。変わりダネにも注目!ジョジョニクルに登場

料理: 7.7 その他: 7.0 ポイントについて
おでん ちくわ (おでん ちくわ)
営業時間 17:30~22:30(L.O 22:00)
定休日 月曜、日曜
価格帯 2,000円~5,000円
訪問回数 7回

金沢で注目のおでん屋さんの一つ。場所は香林坊エリアで、グリルオーツカさん向かい⁡です。
金沢には50年以上暖簾を守る“金沢おでん”のお店がいくつもありますが、こちらは2015年8月8日オープンの新星おでん屋さんですが、こだわりとコンセプトがしっかりあって、美味しいと大人気店に。メニューはおでん屋さんの枠にはまらないものも多く、同店ならではを探求してあります。

特徴は主に3つ。

①つ目は、ちくわやはんぺんなどの練り物が自家製であること。手づくりはんぺん、手づくりごぼ天まであります。ちくわは練り込み食材(柚子や山椒、加賀野菜)が季節で変わります。
②つ目は、おでん出汁。「飲み干せる出汁」を目指しているそうで、真昆布、宗太鰹、サバ節、ウルメイワシに数種類の食材を加えて出汁を引き、大野のお醤油や能登の塩などの調味料で味を整えています。金沢の老舗おでん屋さんは、結構シンプルに出汁を作ってあったりするのですが、こちらは多種の旨味成分を掛け算することによって、複雑で品のあるおいしさに仕上がっています。
③つ目は、おでんの変わりダネがあるということ。車麩やバイ貝などの金沢らしいおでんダネはもちろん、イクラをのせたたまご、揚げ豚、小さながんもなど、老舗とはまた違った個性が面白いです。地物食材をふんだんに使用しているので、観光の方にも嬉しいはずです。
  
ちなみに店名“ちくわ”には、“輪を築く”という意味が込められているそうです。

場所は香林坊東急の裏手で、同店の目の前にはハントンライスで有名なグリルオーツカさんがあります。窓は大きくガラス張りで、カウンター越しがオープンのキッチンになっており、シンプルでスタイリッシュな空間。カウンターの中央にはおでん鍋があり、ゆらゆらと湯気が立ちのぼります。

そして実はちくわさんは、ジョジョファンが多いお店なのです。
(私はジョジョ見たことがなくて下記説明しっかりできてるか不安ですが(汗)。間違っていたらファンの方すみません。)
「ジョジョの奇妙な冒険」(作者: 荒木飛呂彦 氏)のファンが多い理由は、同店が「JOJO nicle(ジョジョニクル)」に掲載されているから。

これまで、東京・大阪・長崎で開催されて30万人以上が来場した「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 金沢」が、2022年4月30日(土)~2022年5月28日(土)に金沢21世紀美術館にて開催されるということで話題のようです。同誌は、長崎会場・金沢会場のために描き下ろされた公式ビジュアルを含む、展示イラストを収録した公式図録本なのですが、金沢の観光スポットと飲食店も紹介されており、その1つがここ「おでん ちくわ」さんというわけです。
そのため時折ファンの方が訪れてくれるそうですよ。

【飲み物 一部】
●ハートランドレモン
ハートランドビールに生レモンと氷を入れてあり、ぐびぐび飲めて爽快です。

●手取川 秋純米・辛口ひやおろしの前のタイミングで出荷される、辛口でさっぱり目の秋純米。

●湯涌ゆずエール
金沢の奥座敷、湯涌温泉の辺りは柚子の産地でもあり、その柚子を使用したフルーツビールです。この風味は料理にも好相性。インターナショナルビアカップで金賞受賞ビール。

●自家製ジンジャエール
荒くすりおろした生姜たっぷりの大人のジンジャエール。

(2023/5/18)付き出しとして加賀野菜の一つ「加賀太きゅうり」も出してくれて、夏の味に嬉しくなりました。

ちくわのおでん

●5月のおでん(山椒ちくわ、ホタルイカ天)、大根
季節のおでんがとても魅力的でした。
山椒ちくわは、金沢産の実山椒を練り込んであり、爽やかな和の風味が持ち上げます。
ホタルイカ天は、ホタルイカが丸ごと一匹入ったさつま揚げで、濃厚な肝がソースのように広がり美味。

●車麩
金沢おでんならではの具材ですが、自慢の出汁をしっかり吸ってくれるので、出汁を堪能できる一品でもあります。

●ロール白菜

●4月のおでん盛り合わせ(1人前)
桜ちくわ、大根、ホタルイカ天、新じゃが ふきのとう味噌、たまご、こんにゃく
定番の人気おでんと季節のおでんの盛り合わせです。

●手づくりちくわ、手づくり鶏団子、ちくわのたまご、大根、車麩
「ちくわのたまご」は、半分にした玉子にイクラをのっけたおでん。イクラは醤油漬けで、いい塩気でお酒が進む。

この日の「ちくわ」には、金沢の山椒を練り込んであり、爽快な青い香りがアクセントに。

●ちくわ(金時草、打木赤皮甘栗かぼちゃ)
金沢の伝統野菜、加賀野菜を練り込む日もあります。
外食文化研究家 あすか

●真子(鱈)おでん
真子を炊いてすり身と合わせてあるのですが、すり身の比率が低くてほぼ真子なので、さわさわと口の中でほぐれる感じは真子煮そのもの。これは新しくておいしい。
外食文化研究家 あすか

●カニ面(冬限定)
ちくわさんらしく、カニとすり身と合わせて外子を全面にまぶして。プリッとした弾力とプチプチ食感が美味でした。
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか

●ちくわ自家製 創作おでん種から
「ちくわ」のちくわ(桜)、手づくりつみれ、ロール白菜
春はふんわりと桜が香るちくわがありました。手作りつみれのおいしいこと。出汁は店主の狙い通り、ついつい飲み干しちゃうおいしさです。

●大根、こんにゃく

ちくわのサイドメニュー

●おでん屋の牛すじマーボー豆富
うまい!これはオススメ!毎回行くたびに注文しています。
おでん屋さんの牛すじとマーボー豆富をフュージョンさせるアイディア最高。煮込んでとろとろの甘めの牛すじ、仕上げにミルで青山椒を挽き、金沢山椒オイルをたらし、山椒が味を引き締めます。この山椒、痺れがストレスではなく、香りが良くて好きです。


●空芯菜のナムル
炒め物で出てくることが多い空芯菜ですが、ナムルとは新しい。

ちなみに金沢駅内の“百番キッチン”にも「かなえきのちくわ」として出店しています。

「かなえきのちくわ」片町のおでんちくわが金沢駅内“百番キッチン”に出店してます。自家製練り物、茶飯の魯肉飯(ルーローハン)いいね!