「一笑(いっしょう)」献上加賀棒茶で有名な丸八製茶場さんがひがし茶屋街に展開する茶房。茶葉の香りでメニューが決められる

料理: 7.0 その他: 7.0 ポイントについて
一笑 (いっしょう)
営業時間 12:00~17:00(L.O.16:30)
定休日 月曜、火曜 (祝日の場合は水曜休業)
価格帯 ほうじ茶(800円)
訪問回数 2回

「献上加賀棒茶」で有名な丸八製茶場さん直営の茶房です。店名は元禄期の加賀藩を代表する俳人 小杉一笑に由来しています。

丸八製茶場さんは文久3年(1863年)創業で、本店は加賀市動橋町にあります。
こちら東山のカフェは、金沢の三大茶屋街のひとつであるひがし茶屋街にあります。茶屋街は金沢の観光スポットなので、観光客さんでとても賑わう場所ですが、同店は東山の街並みにひっそりと溶け込んでおり、メインストリートにあるのになんだか隠れ家的で閑静な佇まいです。(目立たないので注意深く探してください。)

暖簾をくぐると、お店は奥に広くて、やや灯りが落とされた静かな空間で心が落ち着きます。一瞬で喧騒から離れられます。

席についたら最初に水出しの加賀棒茶を出してくださって、メニューを決めながら頂きました。

●ほうじ茶(800円)(ほうじ茶1種類、干菓子付)
800円のセットは、下記3種のほうじ茶から1種類選べます。器にそれぞれの茶葉を持って来てくれるのですが、実際にお湯を注いで、香りを聞いて、飲むお茶を選ばせてくれるという粋な演出なのです。

・「献上加賀棒茶」(写真右)は、丸八さんの代名詞。茎だけを焙じ上げたすっきりと芳ばしく澄み切った味わい。
・「BOTTO!」は、強めの焙煎によって引き出される濃厚な香りと深い甘み。
・「季節のほうじ茶」
・「noma」(下記の夏の限定茶、コースで提供)

●季節の菓子(上生菓子)(ほうじ茶セットに追加400円で)
上生菓子は高砂屋さん製(金沢市石引2-7-4)で、この日は「アサガオ」という名のお菓子でした。

香りで選ぶと、やはり定番が際立っていたので、私は献上加賀棒茶を選びました。
温かいのと冷たいのが選べて、夏の暑い日だったのでアイスでお願いしました。濃いめに出した熱々の加賀棒茶を急須で出してくれて、氷の入ったグラスに注いで飲みます。

ほうじ茶を作る際はかなりの火力が必要となるため、一般的なほうじ茶は焦げた香りが出過ぎてしまいがちなのですが、丸八さんでは、遠赤外線の輻射熱によって表面を焦がすことなく芯から浅く煎ってあり、最大限風味が引き出されています。
さすがの美味しさと香りの素晴らしを再確認です。

●夏の特別メニュー(2000円)数量限定
2022年6月18日に発売した「焙茶 noma(ノマ)」の温度帯を変えた3種類が楽しめるペアリングコースです。nomaは、「香駿(こうしゅん)」という茶葉をメインに丸八オリジナルでブレンドしたお茶です。
(2022/7/13の内容)
・noma(冷)、トマトのコンポート
・nomaスパークリング、スパイスチーズクラッカー・檸檬ケーキ
・noma(温)、レアチーズケーキ

もし機会があれば、 石川県加賀市動橋町の本店へもぜひ足を運んでみてください。こちらにも茶房があります。

「丸八製茶場 茶房実生」お茶の香りに包まれながら本店で味わう一級の棒茶は1味も2味も違う!お菓子とセットで500円は本店の魅力