(きのこ狩りならぬ“コケ採り”に行った話。note的な日記)
能登では天然茸を総称して“コケ”と呼びます。
毎年秋に能登の人の楽しみはこのコケ。能登ではきのこ狩りではなく“コケ採り”と言うのが一般的。
種類は多数で、ネズミノテ・ホウキタケ・コミノタケ・シバタケ・コッサ・ネジタケ・ヌメリ・一本しめじなどなど、普段は聞き慣れない名前のオンパレード。
夕食に「今夜はコケ汁やぞー」と聞くと、「そりゃあ最高や」と目の色が変わる。それが能登の人間。
一度食べるとその妙味は沼のような美味しさで、コケと聞くだけで生唾を飲んでしまうようになる。コケは能登の人間が熱望する秘密の美味、魅惑食材なのです。
私は小さい頃から食べて育ったので、秋の風物詩になっていますが、年々いい料理店さんで提供されるようになり、高級食材の位置付けになってきた印象です。
七尾の「一本杉川嶋」さんでは朝採れたてのコケと、川嶋大将が田植えをして育てた自然栽培米新米のお粥で食べさせてくれました。お米をほんの少しかために炊き仕上げることで、咀嚼させ、天然茸の旨味が一層感じられました。
ちなみに「一本杉川嶋」さんは、私もキュレーターをつとめる堀江貴文さんのグルメアプリTERIYAKIのアワードにてシルバー獲得店。
“絶対にハズさない”美味しいお店を検索できる「TERIYAKI」HP (有料)
https://teriyaki.me/
(現時点で、一本杉川嶋さんは2023年いっぱいは予約で埋まってしまいました。)
「TERIYAKI’S BEST RESTAURANT AWARDS」このアワードは、全国・全世界を食べ歩く食通”テリヤキスト”がその年食べ歩いた中で最も美味しかったお店を選ぶもので、飲食業界も大注目。
https://teriyaki.me/best_restaurant/index.html
今回は、堀江貴文さんを一本杉川嶋にご案内してからの翌朝早くに能登の山へ。
堀江さんは玄人級のガチの沢登りなどされているだけあって、山に入るのは慣れていてる様子。山の案内は、北陸最強居酒屋「こいで」小出大将のアテンドで。
道なき道をゆくのですが、山は傾斜もあれば足場も悪いので、私はついて行くのに必死。
天然茸は気まぐれの気分屋で、出やすい条件があったりしますが、出会いたくても出会えるものではないので予測不可。神出鬼没で一筋縄では行かないところが、逆に人を惹きつけるのかもしれないし。山を熟知している人に連れて行ってもらわないと、探し当てるのは難しい。
「○○の木の根っこがこの辺りまで来ているはずだからコレが生えている可能性がある」と言った具合に。
群生しているポイントを見つけた時には、テンション爆上がり。
この日は、シバタケと一本しめじとヌメリをGET!
堀江さんの投稿ご覧頂くとわかりますが、その茸を東京戻られてすぐに絶品鍋にされていて度肝抜かれました。すごいー!
まさか能登のコケも、ホリエモンに食べてもらえる人生(茸生)になるなんて、想像もしてなかったやろなー。
【いしかわの食べられるきのこ29種類】
石川県庁のHPより引用(カッコ内のひらがな名は石川県で一般に呼ばれている地方名)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/ringyo/kinoko/i30/page000.html
ヒラタケ(なまべら)、 サクラシメジ(かっぱ) 、ヒメサクラシメジ(あずきごけ)、 ハタケシメジ(あかしあごけ)、 シャカシメジ(かぶしめじ)、 ホンシメジ(おぐらしめじ) 、シモコシ(しもおこし)、 マツタケ ナラタケ(もたせ、はんのきもたせ)、 モミタケ(しろまつたけ、さまつ)、 ムキタケ(のどやき) 、エノキタケ(かきのきもたせ) 、クリタケ(さくらもたせ)、 ナメコ クリフウセンタケ(こっさかぶり)、 アブラシメジ(ずぼ、ほんのめり)、 ヌメリササタケ(あおのめり、ずべり) 、ウラベニホテイシメジ(いっぽんしめじ) 、ヌメリイグチ(いくち)、 アミタケ(しばたけ) 、ハツタケ(まつみみ) 、アカモミタケ(あかまつめ、とがみみ) 、ホウキタケ(ねずみのて、ねじたけ)、 ホウキタケの一種(このみたけ)、 ブナハリタケ(かのした)、 コウタケ(くまじく、じこう) 、マイタケ(まいこ) 、ショウロ アラゲキクラゲ