「香林居(kourinkyo)」金沢 香林坊|サウナ・ホテル

金沢の中心部香林坊の一角に、2021年10月1日にオープンしたアロマをコンセプトにしたブティックホテル。大きな魅力は何と言ってもサウナで、石川県産の木材を使用した自家製の芳香蒸留水でロウリュが楽しめます。その他、自家製のアロマは、ホテルに完備されるシャンプーなどにも使用しており、滞在中は香りとともに過ごすことができます。
さらに、日本には数台というアイソレーションタンクも2台設置。「金沢でこんな体験できるの?」という驚きと癒しを与えてくれるホテルなのです。

香林坊の大通りには背の高いビルが立ち並んでいるのですが、そういえば通りを何気なく歩いていると、じっくり見上げて観察したことなかったっけ。どのビルが何のビルなのか認識していなかったなぁ(というのは私だけじゃないはず)。
同ホテルは10階建のビルで、元々は伝統工芸品などのギャラリー「真美堂」さんでした。外観のレトロなデザインがまたステキなのです。窓がアーチのようになっていてオシャレ。内装は大掛かりなリノベーションを行い、ホテルへと変身しました。

ルームキーがこの建物の形をしているんですよ。

アロマ蒸溜設備

まず入口を入ったところにあるのが、ビール醸造タンクではなく、アロマオイル精製を行なう蒸溜設備です。これはいきなりインパクトある。

黒文字やスギ、ヒノキなどから香りを抽出。ここで作った芳香蒸留水は、サウナでロウリュとして使用します。

客室のシャンプーなどにもこれらの香りが使われています。どれも鮮烈で癒される香りでした。

ルーフトップサウナ

共有のサウナは10階のルーフトップにあります。
水風呂は外にあり外気浴もここで楽しめるのですが、香林坊の街並みをこんなに上層階から眺めることがなかったので、景色がとっても新鮮でした。「いしかわ四高記念公園」が目の前にあり、背の高い木々が多く緑が目に映ります。

この街の中心部で緑に包まれるなんて想像していなかった。いつもとは違う視覚で金沢が見られて、なんだか得した気分です。

サウナ内ではアロマウォーターを熱した石にかけてロウリュ。石川県の森林の香りに包まれながらサウナに入るなんて最高じゃないですか。サウナをあまり経験したことのない私もこれは興奮しました。



客室

チェックインはラウンジのある2階にて。


施設内は廊下も客室もとてもシンプルなデザインで統一性があります。

お部屋の扉もアーチ型というのが世界観そのままでオシャレです。


客室は窓が大きくて、自然光が入り明るく気持ちいい。
7階・8階・9階には2タイプのお部屋があり、「ハイフロアスイート」というタイプにはお部屋にサウナを完備。もう1タイプは、バスタブから街が眺められる「ハイフロアシティビュー」です。






ホテルの制服と館内着は、「JIL SANDER」のウィメンズデザインチームに所属した経験を持つ「HARUNOBU MURATA」デザイナーの村田晴信氏が担当しています。ホテルのテーマでもある“ユートピア”という言葉から着想を展開されたそうです。

アイソレーションタンク

同ホテルのすごいところは、サウナだけではありません。なんと、日本に数台というアイソレーションタンクを2台も完備しています。
この近未来的なカプセル型タンクには、高濃度のエプソムソルトの塩水が張られていて、浸かると体が浮くんです。塩分濃度が高い死海で体が浮くことが有名ですが、そんな感じ。しかも光と音を遮断してメディテーションできます。
50分ほどゆらゆら、ふわふわと無重力を体感してとっても不思議な気持ちになりました。水温はほの温かくて、力を抜くと勝手に浮く。なんだか、やわらかい綿毛に包まれたように優しい肌触りで心地よく、心も体も軽くなりました。

台湾料理「karch」

地下1階フロアには台湾料理の「karh(カーチ)」があり、晩餐ではなく“朝餐”“昼餐”と題した薬膳粥セットが食べられます。
朝餐(朝食は)宿泊者限定での提供ですが、昼餐(昼食)は宿泊者以外でも利用可能。
手掛けるのは、今や金沢で有名になった「四知堂kanazawa(スーチータンカナザワ)」さんです。
レビューはこちらをご覧ください。

「karch(カーチ)」自家蒸留アロマロウリュで話題「香林居」で「四知堂」が手掛ける薬膳粥コースが食べられる!

  
【店舗情報】
ホテル名:香林居
住所:石川県金沢市片町1-1-31
電話番号:076-209-7766
オープン日:2021年10月1日(金)
客室数:18室
チェックイン:16:00~23:00、チェックアウト:12:00
※予約は公式サイトから

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