【居酒屋はちなな】能登とり貝 肝和え、能登サクラマス、わらびそば

鮮魚卸を手がける、魚のプロが営業する日本料理店「居酒屋はちなな」さんの春のお献立です。
“居酒屋”という大衆の看板を掲げつつも、実際は洗練された日本料理店で、今回も東大将のお料理は、季節の息吹が感じられて繊細で素晴らしかったです。スペシャル食材は「能登とり貝」です。


(5月は12日と19日の2回訪問したので、情報合わせて書きます。順不同に載せています。)

 

・お造り 能登町の本マグロ、白ガスエビ、対馬のど黒(2025/5/19)

・能登サクラマスのフライ 木の芽タルタル

・能登ふぐネギソース

・アスパラ能登牛巻き

・白海老丼

・卵かけ丼

・宮崎マンゴー炭酸ジュレ

 

・お造り アカイカ、能登町の本マグロ、サクラマス、白ガスエビ、炙りのど黒(2025/5/12)
能登町「日の出大敷」からの鮮魚を中心に、能登の海を皿の上に映したお造り。

・紅ズワイガニの玉子とじ
先付けとして供された紅ズワイガニの玉子とじは、まろみある甘さのあんがけで、ふんわりとほどけるような舌触り。選り抜きの紅ズワイをたっぷり入れた贅沢なものでした。

・能登サクラマスの鱒寿司
程よく脂がのった鱒はとても柔らかく、しなやかでとろけるよう。酢飯との相性も抜群で、サクラマスの旨味をしっかりと引き立てていました。押し寿司ながら、重たさはなく、ふんわりと上品な余韻が残る一品でした。

・能登とり貝 肝和え
七尾湾で養殖されている「能登とり貝」は、身が大きく厚みもあり美味と人気。(ちなみに、2025年5月8日に行われた今年の初競りでは、過去最高値となる1個6万円で競り落とされました。)

はちななでは、お刺身ではなく、ほんのり炭火での炙りが加えられ、とり貝の甘さが引き立ち、そのソフトな食感と共に旨みが溢れ、肝のコクに絡む。絶品。地酒を一献添えたくなる、まさに春のご馳走。

・天ぷら
天ぷらは、野々市市のアスパラガス、能登真ふぐ白子、白海老で、いずれも旬の味覚です。
アスパラはみずみずしさが際立ち、ふっくらとした真ふぐは熱を纏いミルキー。白海老のサクサクとした香ばしさと繊細な甘さが口に広がりました。

・わらびそば
春の山菜・わらびが添えられた滋味豊かなそば。そばにわらびのほろ苦さが調和しており、春の清涼感を感じる一杯でした。

・小松のたけのこ、能登牛巻き
小松産の白子タケノコを能登牛で巻いた一品。タケノコのソフトでしゃくっとした食感と、能登牛のとろけるような脂の甘みが重なります。

・牛たん炭火焼き(単品注文)
中はレア感を残してしっとり美しく焼き上げて、跳ね返すような優しい弾力が美味でした。

「居酒屋はちなな」さんで味わえるのは、土地の旬や生産者の顔、生産地の光景が目の前に広がるような、季節豊かで繊細でおいしい料理。
誰をお連れしても喜んでもらえるし、重宝しています。

 

店名:居酒屋 はちなな
住所: 石川県金沢市駅西新町3-16-30
TEL 076-208-5104
営業時間 【おまかせコース】11:45〜、18:00〜、19:30〜【アラカルト】18:00〜23:00(L.O22:00)
定休日:水曜
価格帯 :おまかせコース 通常:18000円(税サ込)、ズワイ期間:20,000円(ズワイ期間)、アラカルト:予算7,000円〜