「浅野川園遊会 白糸川床」これが金沢の川床。芸妓さんの踊りを楽しみながら料亭さんのお弁当に舌鼓〜夏限定の風流な催し。5つの疑問に答えます

金沢の夏の風物詩として定着した川床、浅野川園遊会「白糸川床」のご紹介です。
私はおおよそ毎年行っておりますが、2020年と2021年はコロナ禍で中止だったので、実に3年ぶりの参加です。
風流な催しですが、「金沢の川床ってどこでやってるの?」「内容は?」「どうやってチケットが買えるの?」など、川床について謎も多いと思いますので、疑問になりそうなこと5つを挙げてみました。


(2022年8月の様子)





※2022年8月3・4日の川床が、大雨で場所が急遽 料亭「山乃尾」さんになってしまいました(せっかく楽しみにしていたのに!)。
川床内部の様子を見てもらいたいので、↓下記内部の写真は2019年のものです。

①いつ、どこでやってるの?

金沢の川床は、浅野川左岸の主計町(かずえまち)側で毎年開催されています。浅野川大橋まで来たらもう川床が見えるので、迷うことはありません。
毎年7月26日~8月10日までの期間限定で桟敷席が設けられます。京都は川の上に特設され、“ゆか”と呼ばれていますね。金沢は高台に座敷が設けられていて、“かわどこ”と呼ばれています。座敷からは浅野川と対岸を臨むことができます。

②暑くないの?

暑いかどうかと言われると、暑いです!
夕涼み気分で屋外での宴席となりますが、18:15〜19:45なのでまだまだ暑い時間帯です。
そのため涼しい工夫としてミストが出るようになっています。見た目にも涼やかですし、風に煽られて冷たい霧が靡いてくるのは心地良いものです。

③どの芸妓さんが来るの?何が食べられるの?

芸妓さんは主計町とひがしのお茶屋さんがお当番制です。
東料亭組合:中むら・春の家・八の福・藤乃弥・八しげ
主計町料亭組合:えんや・仲乃家・まゆ月・み笑・一葉

お食事を準備する料亭さんも同じくお当番制。
大友楼・松魚亭・山乃尾・金城樓

ある日は主計町「仲乃家」さんが担当で、お料理は「松魚亭」さんでした。
お弁当に加え、お素麺と鮎の塩焼きがセットで、金沢らしくどじょうのかば焼きも添えてありました(内容はその日による)





水菓子にはマンゴーとルビーロマンが!

④金額は?

金額は、お一人様 15,000円で、各日40席限定です。
(2019年から値上がりしていますが、感染症対策で席数は55から40に減らされています。運営する方も大変。)

通常のお座敷の料金を考えると手頃ですから、人気なのが頷けます。飲み物はビールや日本酒、お茶などあり飲み放題です。
ご案内には「3日前までに予約」と書いてありますが、毎年人気が加速して、チケット発売開始してすぐに売り切れ状態。

⑤いつからやってるの?

古い歴史がありそうですが、この川床の取り組み自体は2006年から始まったものだそうです。年々人気が加速して毎年好評なので、これから先も恒例行事となって残りそうです。

この日は、笑弥さんとうた子ちゃんの竹笛「藤の花」から楽しませて頂きました。

「潮来出島」


笑弥さんの「岸の柳」、さすがの貫禄で美しかった!


刻々と陽が落ちムード高まる茶屋街。夜風で涼みながら、文化と伝統が息づく金沢の素晴らしさを堪能できます。

●金沢・浅野川園遊会 白糸川床
令和4年7月26日(火)~8月10日(水) 
18:15~19:45まで
お一人様 15,000円 
※各日40席限定 
※3日前までに予約(となっていますが既に売り切れしている可能性あり)
受付窓口:浅の川園遊会実行委員会事務局(大本さん)
076-256-0897(11時~16時、月火水金)