【四知堂(スーチータン)】台北市の台湾料理店が金沢尾張町に出店。台湾粥や魯肉飯、台湾バーガー、胡椒餅、豆花など。江戸から続く老舗油問屋「森忠商店」の大正7年の建物をリノベーション

台北市内で現在2店舗を展開する台湾客家料理をベースにした創作料理レストランが、金沢市尾張町に2020年8月6日(木)にオープンしました。しかしながらコロナ禍の中で通常開業は難しく、POP-UPという形態でテイクアウトと簡単なイートインでの営業方法を取っています(営業は定休日以外は毎日しています)。
建物は、1842年(天保13年)から続く老舗の油問屋「森忠商店」の店舗兼社屋だったそうです。この建物が建てられたのは大正7年(1918年)。香油や食用油を製造販売しており、特に香油は芸妓さんにも愛用されていたようです。シックなデザインに当時の趣がマッチしたリノベーションが素敵です。

私は台湾は大好きなのでちょくちょく行きますが(2020年はコロナで行けていませんが)、その際は行きたいレストランに予約を入れまくって予定が埋まってしまっているので、他のお店に行く時間がなかなか割けないのが正直なところで、同店の台湾店にも行ったことがなかったですが、「ああ、あのお店のすぐ近くなのか!」と地理が少し詳しくなっていたのが嬉しい。

現在は、10月1日(木) 〜 11月30日(火)までがPOP-UP第2弾という期間なのだそうです。第一弾とはメニューが少し増えている?のかな。営業は朝8時から夕方の16時まで。
お店手前のフロア(本来は待合で使うのであろう場所)に、簡単なイートイン用のイスとテーブルを設置してあります。お店入ってすぐにレジがあり、ここでオーダーと清算をまず済ませ、番号札を受け取って待つというスタイル。

メニューは、魯肉飯(ルーローファン)や鶏肉飯(ヂィローファン)、台湾バーガー、デザートの豆花(トウファ)などと、分かりやすい台湾グルメ一色。

●台湾茶 コールド(金萱茶) (360円)

●台湾粥(600円)
2020年10月1日から登場した台湾粥。
干しエビなど魚介系の旨味が濃いめに効いており、そこに針生姜やコリアンダーがアクセントになっていました。具はアサリや鶏肉、さつまいもまでゴロゴロと。ポーションは多くはないので、小腹満たしの軽食や朝食に良いと思いました。体も温まって良いですね。


●割包(グァパオ)(480円)
ふかふかの蒸しパンにとろとろに煮込んだ能登豚の角煮を挟んだ台湾バーガー。軽食にGOOD!!

●胡椒餅(200円)
熱々焼きたて。餅というネーミングですが、小麦の皮で包んで焼いてあるので、パイのような感覚です。ぎゅっと詰めてあるひき肉には胡椒をしっかり効かせてあり、痺れと風味にそそられて食べ出したら止まりません。



いずれはレストランとして営業される予定の奥のスペースは、現在は「森忠商店」さんが使われていたラベルや広告デザインなどの展示スペースになっていました。こちらも素敵です。

【店舗情報】
住所:金沢市尾張町2-11-24
電話番号:076-254-5505
営業時間 8:00〜16:00(POP-UP期間)
定休日:水曜
駐車場:なし ※近隣にコインパーキング有