この度、私は輪島の食を発信する「能登わじま食の大使」に任命頂きました。この大使は、日本を代表するフランス料理人である三國清三(みくみきよみ)シェフに続き2人目です。なんて光栄なことでしょうか。しっかり努めます。任期は3年間となります。
12月2日に開催された「朝市感謝祭」にて任命式をして頂きました。
“輪島”と聞いて思い出すものは何でしょうか。輪島の朝市、千枚田、キリコ、輪島塗り、NHK朝ドラ「まれ」の舞台などなど、食文化、工芸、祭りがぽんぽんと思い浮かぶと思います。一言で能登と言ってもとても広いのですが、その中でも輪島のイメージ、輪島のブランドが確立されているのはすごいことだと思います。さらにタイムリーなことに「能登のアマメハギ」がユネスコ無形文化遺産の「来訪神 仮面・仮装の神々」に登録されましたね。
また、ご存知輪島には人々は紡いで来た食文化があります。鮮魚がおいしいことはもちろんですが、今世界から注目されつつある日本の発酵文化もここにあります。魚醤油(いしる、いしり、よしる)は私も小さい頃から当たり前のように食べてきました。自然と神と共に生きている人々の息吹が感じられる町。これらの輪島の食文化を持ってして、輪島を世界にPRできないかと私は考えています。
こんなに素敵な名刺を作って頂きました。漆塗りのようなデザインがさすが輪島。一目で気に入りましたし、大好評でした。インパクト大。
そしてこの日は「朝市感謝祭」だったのですが、初の大きな試みが!なんと80台のカセットコンロを朝市の通りに設置し、一夜干しなどを買ってその場で焼いて食べられる「朝市食堂」が開催されました。
晴天という良い天候にも恵まれ大成功。観光の方もみなさんとても楽しまれていました。現地レポートを吉本興業の福井県の住みます芸人「飯めしあがれこにお」さんと一緒に。
こにおさんは、ご飯をネタにされているのですが、持参の炊飯ジャーの中には「海苔アート」で【輪島朝市】という細かい芸も。
(“輪”の横棒が足りていないのはご愛嬌。笑)
朝市にはのどぐろやふぐの干物、岩のり、塩辛などなど、ご飯にもお酒にも合うものがたくさんあるので、唎酒師として酒な私とご飯なこにおさんで楽しいリポートになりました。
あと、朝市に来たらいつも欠かせないのが「えがらまんじゅう」とニューフルカワさんの「イカの塩辛パン」。
「えがらまんじゅう」はクチナシで染めた黄色いお米を、こしあん入りお餅にまぶして蒸したおまんじゅう。中のなめらかあんと、粒々食感もクセになります。
「イカの塩辛パン」は一見ミスマッチですがおいしいんです。パンの中にイカの塩辛を入れて焼いてあるので生臭さがありません。まろやかで優しい甘さがGOOD!!ご飯に合うものはパンにも合うんだなぁ。