片町エリアにある集合型酒場「やきとり横丁」の一角にある「やき鳥 卍郎」が、2022年11月より店舗シェアとして、定休日である日曜・月曜限定で南インドカレー店として営業をしています。大衆的で昭和な雰囲気の、3坪6席というコンパクトな空間、そこに南インドの風が吹いていて、この違和感が新鮮で興奮する。店名はまだ無く、通称“裏卍郎”と呼ばれています。この秘密感もそそられる。
卍郎の大将は和田知晃さんですが、裏卍郎で料理をするのは華奢で色白美人の“桃ちゃん”さん。
桃ちゃんは本業が看護師だそうですが、スパイスの世界にハマり、南インドカレーを独学で習得。これまでポップアップイベントにて作っていた南インドカレーを、今回いよいよ店舗で提供することになりました。経験を積んでいずれはお店を構えたいそうです。
とても研究熱心で応援したくなる!そしてしっかりと本格派を目指しているのも好感が持てます。
南インド料理自体、経験値が多い人はあまりいないと思いますが(私も)、それも含めて楽しい。(なので料理名間違ってたらすみません)
あと、全部辛い訳ではありませんが、日本人の味覚に媚びない辛さで作っているので、辛いのが完全にダメな方には不向きだと思います。辛さゼロだと美味しさとして昇華させられない料理もあるのですよね。
メニューは、前菜から一品料理、カレーも数種あり。アラカルトで注文できる気軽さと、手頃なお値段もいいね!
席数が少ないので、予約にて訪問が良いと思います。
ご予約は桃ちゃんインスタからどうぞ↓
@momoyoindi.anmeal
2人で訪問していろいろ食べました。中でも個人的に特に好きだったのはチキンチュッカ。あと、チキンビンダルーとポーサニッカイクートゥ。
●ムッタアチャール(320円)
卍郎の大人気ポテサラに、半熟卵のスパイスオイル漬けをドンと乗せて。鼻腔をくすぐるスパイスの香りで、一品目にウォーミングアップ。
●南瓜のクートゥ(320円)
南瓜をベースにしたほっこりした味わいのクートゥ。ココナッツの妖艶でミルキーな味わいに、豆の穀物の滋味が重なる。
●ミーンポリチャトゥ (500円)
魚のバナナリーフ包みは、ケララ州の冬のご馳走なのだそうです。こちらはカマスを使用。
ペースト状のスパイスでマリネしてから蒸し焼きにしてあるので、味も風味も馴染んでいます。
●チキンチュッカ(780円)
これが一番好きでした。豊かな風味のマサラが絡むチキン料理。
鶏を一旦セミドライにしてあるのがポイントで、旨味が凝縮されていて美味でした。
●チキンビンダルー(720円)
ゴア地方のクリスチャンのチキンカレーなのだそうです。ビネガーの酸味を効かせてあり、食べ出したら止まらない。
●ごはんセット(400円)
インドのバスマティライス、パパド、卍郎お漬物
ご飯がバスマティなのが激アツです。細長くドライでパラパラしており、芳香がスパイスに相性良し。
●マトン コラウールンダイ(820円)
マトンのミートボールカレーで、トマトの旨味と酸味、ヨーグルトの爽やかさ、ココナッツのまろやかさがホロホロとやわらかいマトンに溶け合います。