夏の【小料理鈴木】食通必見！ディープスポットやきとり横丁内に実力店あり

金沢市木倉町の一角にある、通称“やき横”と呼ばれる集合酒場街「やきとり横丁」内にある日本料理店「小料理鈴木」さんの夏のお料理です。
暖簾をかけたお店が細い通路の左右に並んでおり、同店は奥の方にあります。「え？こんなところに？」という冒険感と昭和の風情を味わいながら、お店まで辿り着いてください。

「小料理鈴木」詳細と過去レビュー↓

「小料理鈴木」ディープスポットやきとり横丁内に実力店あり！繊細な魚料理は店構えとのギャップがツボ。冒険心掻き立てられる

料理は魚がメインで完全ワンオペ。手頃な価格帯のお店なので、高級魚がバンバン出る訳ではありませんが、逆に大衆魚への工夫の凝らし方と技術力も腕の見せどころです。

夏のお料理も素晴らしかった。ほんと、さすがです鈴木さん！

・ホウボウ昆〆、鬼海老刺身

・シロソイ能登町
能登町で水揚げされたシロソイを軽い煮付けで。過度な味付けはせず、上品なおいしさが前面に出ています。

・カジキ山かけ
カジキはニンニク醤油で軽い漬けにしてあり、”卵黄塩”を振って隠し味のようにコクを添えます。全部を混ぜていただきます。

・メヒカリ炭火焼き
炭火で香ばしく焼き上げられたメヒカリは、香ばしく、身はふっくらしており美味。繊細な甘みが際立ちます。

・だし巻きたまご
ふるふる熱々のだし巻たまごに、細かく刻まれたたタコが入っています。タコの旨みと優しい弾力に、生姜の爽やかな風味がスッと抜け、後から岩のりの海の香りが追いかけてきます。

・ヤナギザワラ
表面を香ばしく炙ったヤナギザワラを、ガリと芽ねぎとともに海苔で巻いて、ヒョイっと手渡しで提供されます。海の風味に、ガリの清涼感がアクセントに。

・鰻白焼
オープンからの定番メニューで、炭火焼きの鰻白焼きです。鰻が持つ脂で表面がカリッと狐色に焼きあがっていて、口の中で香ばしさと淡白な美味しさが広がる。

・オクラのビシソワーズ
たたいたオクラの青々とした香りを鰹出汁が優しく包み、白ネギがとろみとコクを与えています。ポタージュというより“すり流し”に近い趣で、和食の技術が活きています。

・すき焼き、ご飯（南魚沼産コシヒカリ）
コースの終盤に登場するのがすき焼き。魚料理が続いた後に肉料理という構成が見事で、ここで再び食欲が刺激されます。南魚沼産コシヒカリの炊き立てご飯に、さっと火を入れた牛肉をバウンドさせていただくと、タレの甘辛さと肉の旨みが口いっぱいに広がり、思わずため息が漏れます。二口目は肉をご飯と一緒に。そして最後は、すき焼きダレが溶け合う卵黄を回しかけて。ああ、幸せ。