【FIL FIL かき氷専門店】2025年は5月から開始。金沢のBean to Barの旗手が仕掛ける“チョコレートかき氷”。土日祝限定

金沢・片町エリアの中央通りを歩けば、ふわりと香るカカオの芳香。香りの出どころは、「FIL FIL」。Bean to Bar(ビーントゥバー)チョコレートを自社焙煎・製造するクラフトチョコレート専門店であり、5月からは週末限定で「かき氷専門店」として営業しています。

手がけるのは、移転した店舗のゴージャスな金の糸の装飾が話題となっている「FIL D’OR(フィルドール)」の田川真澄シェフ。

料理は素材のニュアンスを複合的に組み立てる表現力に定評があり、チョコレートも国内外のチョコレートアワードで3年連続受賞(2023・2024・2025)を果たすなど、Bean to Barの世界でも確かな実績を築いています。

 

かき氷は昨年よりもバリエーションを増やして、今年は全6種類に(下記に紹介)

私は、自社製造のチョコレートを使用した、1番人気のチョコ×チョコを食べました。
まず驚くのは、氷の“質”。使用するのは、金沢の老舗「クラモト氷業」製。大きな氷塊を細やかに削り出し、エアリーでふわりと口の中で消える。

そこに重なるのが、自家製チョコレートのさまざまなパーツで、口に入れるたびに異なる表情を見せてくれます。練乳に加えられたトンカ豆練乳のふくらみのある甘やかさが顔を出して、ふんわりした練乳が氷の口溶けにシンクロし、口当たりにまとまりがあるのもさすが。ぜひチョコレート専門店のかき氷を食べてみてください。
いろいろ種類があるけど、最初はやはりこれかな。

【かき氷ラインナップ 6種類】
シェフの感性が光る、遊び心あふれるラインナップ。ルセットだけでも酸味や香りが巧みに計算されていることが伝わります。

※価格は全て税込
●苺カカオヴィネガー(1400円)
ラベンダー練乳、グリオット(すぐり)、カカオヴィネガー、フレッシュ苺、ホワイトチョコ

●ヴァンショー(スパイス)(1300円)
スパイスを効かせたジュレ、グレープフルーツのコンフィチュール、柑橘ピール、グレープフルーツ

●チョコレート(1600円)
トンカ豆練乳、バナナ、シャンティショコラ、チョコソース

●ほうじ茶(加賀棒茶)黒蜜もち(1200円)
ほうじ茶練乳、棒茶ジュレ、黒胡麻クランブル、白玉ソース、黒みつソース

●マスカルポーネ(1400円)
レモン練乳、キウイ、レモンジュレ、マスカルポーネ

●パイナップル(1200円)
紅茶練乳、紅茶ジュレ、パイナップル、ココナッツ

FIL FILのチョコレートは、カカオ豆の選定から焙煎、コンチング、テンパリングまですべて自社で行うという、稀な存在。ここまでの製造設備を個人で整えた背景には、田川シェフの「金沢でおいしいクラフトチョコレートを発信したい」という情熱が感じられます。クラフトチョコレートは店内でも購入可能。焙煎レベルや豆の個性によって展開される味のバリエーションは、嗜好品としてのチョコレートの未来を感じさせるものばかり。

【店舗情報】
店名:FILFILかき氷専門店(※5月からかき氷スタート)
住所:石川県金沢市片町2-26-14
TEL : 080-1301-5697
営業時間 : 11:30〜16:00 (15:30ラストオーダー)
営業日: 土·日·祝
駐車場:なし。お近くのコインパーキングをご利用ください