【丸岡城】野外レストランがこの秋開始予定!「cadre」福井食材で奏でるスペシャルディナー、一筆啓上(体験レポ)

2023年8月に開催された、福井県坂井市による観光庁採択事業、「Audem Inc.」運営の丸岡城でインバウンド向けに開催する野外レストランのテスト営業に参加したレポートです。
(内容は多少変更になる可能性がありますが、参考までにご紹介させていだたきます。)
イベントはまず甲冑の着用体験から。その後、丸岡城の三階に登って“一筆啓上”体験をしたのち、お城を眺めながらのディナーとなりました。

丸岡城

ここ、福井県の坂井市丸岡町にある「丸岡城」は、国指定重要文化財であり、北陸では唯一現存する天守閣です。

(丸岡城HPより引用)
江戸時代以前に建設された天守が残っているお城は日本全国に12城あります。それらを総称して「現存天守(現存十二天守)と呼びます。丸岡城はその貴重な天守のひとつで、北陸地方に残る唯一の天守です。
文化財保護法に基づいて重要文化財に指定され保存されています。
https://maruoka-castle.jp/

丸岡城は小高い石垣の上にそびえており、なんとも言えない風情が漂います(ふもとから高さ約35m)。これは一見の価値あり。
お城は三階建てで、上階へは急な階段を登らなければなりません。
(私は浴衣でしたが、着物や浴衣での活動は慣れっこなので余裕で登れました。)

城主気分の気分になって、頬に風を受けながら、時の城主が眺めたであろう里山の風景や町並みを見渡します。とっても見晴らしが良くて感動的です。

一筆啓上

そして、丸岡城を語る上で欠かせないのが、 “一筆啓上” ”日本一短い手紙”というキーワードです。
“一筆啓上”の起源は、徳川家康の家臣である本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てて送った手紙から来ており、現在では1993年から開催された「日本一短い手紙文コンクール」が続いています。

誰かに宛てた短い文章のをここで書き上げるというのも良いもので、短い文章だからこそ、ジーンとくるものがあると思います。なんだか心に響いちゃって涙腺が緩んでしまった。

cadreディナー
そしてディナー。
刻々と変わりゆくお城をバックにした天体ショーとライトアップを眺めながら、福井のフレンチレストラン「Cadre(カードル)」さんのコースを頂きました。
野外レストランとは思えない料理のクオリティーには本当にびっくりしたのですが、なんでも厨房機器をしっかり設備できたそうで、特に加熱調理がレストランの通常営業とは変わらないレベルで再現できたそうです。

私は通常営業のカードルさんも大好きですが、お城を眺めて福井の文化を体感しながら味わう、福井県の地物食材で奏でるこのコースも素晴らしいものでした。また、坂井市さんやイベンターさんがポップアップにかける熱量はすごいなと感激しましたし、本気の野外レストランとはこういうことなのだと勉強になりました。
テスト営業ですが、現時点ですでに完成度が高かったです。

(メニュー名はお献立表まま)

●汐雲丹、アラレガコ
汐雲丹は福井県大野のとうもろこしムースと。
さらに国指定天然記念物であるアラレガコが登場。これは“養殖”の稚魚だそうですよ。石川県では出てくることがないので、冒頭でかなりびっくりでした。石川県ではゴリのようなイメージですかね。
素晴らしいプレゼンで幕開けでした。

●バイ貝
煎り酒と焼きなすのピュレと低温でゆっくり火入れをしたバイ貝を、バイ貝肝、大葉オイルと。夏らしく爽やかで

●越前黑鮑
黒鮑は500gアップをムニエルで、焦がしバターのソースで。添えてある肉厚な椎茸と食感を同調してあるところも味わいどころ。

●若狭グジ

●三ツ星若狭牛

●吉川ナス

個人的には、“野点”(屋外茶会)もディナー前に組み込めたら最高だろうなぁと思っておりました。海外から来られたお客様の、一生の思い出に刻まれるはずです。海外でも抹茶ブームですから、日本で本物を味わえるというのは嬉しいはずです(しかもお城の麓で!)。

2023年10月から始まる本営業に大期待です!

施設名:丸岡城
住所:福井県坂井市丸岡町霞町1−59
丸岡城公式サイト: https://maruoka-castle.jp/

「cadre(カードル)」福井県食材を用いたモダンフレンチ。旧福井銀行をリノベーションした建物は清楚で優美。どんどんパワーアップ!