「坂の上ベーカリー」キラリと光る注目のベーカリー。自家製ピーナッツクリーム、飛び出しクリームパン、たろうのあんぱんが好きです。

料理: 7.3 その他: 7.0 ポイントについて
坂の上ベーカリー (さかのうえべーかりー)
営業時間 9:00〜15:00 ※売り切れ次第閉店
定休日 水曜、木曜 その他の日もお休みあり(事前にお店のHPをご確認ください)
価格帯 300円〜
訪問回数 2回

金沢市寺町にある、キラリと光る注目のベーカリー。オープンしたのは2020年3月28日です。
店主の若井夏輝さんの修行先や出身店はべーカリーだけではなく、フランス料理店やイタリア料理店なども経験しているので、味の組み立てが料理寄りなことに納得でした。
お店の場所は、犀川にかかる桜橋を渡って、軽くS字になった勾配の大きい新桜坂を登りきって左手に進んだ大通り沿いの一角。店名通りまさに坂の上にあるベーカリーです。リピーターとなったお客さんがひっきりなしに訪れており、途絶えることがない様子でした。

お店に入ると、スポットライトの下にその日提供しているパンが見本としてディスプレイされています。工芸の街金沢は芸術作品の展示会も多いのですが、そのイメージだそうです。





センスに溢れるパンの数々に興味津々です。解説していただいたら、さらにウキウキしてきてついついたくさん買ってしまいます。

私はパン・スイーツは全然詳しくないので種類や酵母のことなど細かく解説できないですが、味の構築の仕方や落とし込み方が料理寄りだなぁと思いました。例えば、一口目に感じさせる食感や味わい、その後に訪れる風味なども細かく計算されていますし、味を重ねる足し算や掛け算だけではなく引き算もされているし、五味のバランスも意識してある。まるで1皿の料理を生み出すように、1品1品を突き詰めて研究されています。しかしながら、そんな裏の努力を良い意味で感じさせない、店内の優しい空気感や心地よい接客もいいですね。

個人的に好きだったのは、自家製ピーナッツクリーム、飛び出しクリームパン、たろうのあんぱん。これらは温かくなくても美味しい。

●バゲットリエット
能登豚のリエットは舌触りがとても滑らかで美味。このリエットはレストランの味。生地は雑穀入り。

●おやきあんぱん

●自家製カレーパン
能登豚のスネ肉を煮込んだ自家製カレーがたっぷり。

●自家製ピーナッツクリーム
ヴィエノワ生地に自家製ピーナッツクリームをサンドしたパン。粒感を残した粗挽きのピーナッツが美味。保存は効かないけれど、甘さを抑えて素材を生かし、繊細に仕上げてあるのも若井さんらしい。
そしてこのヴィエノワ生地も味わい深いのですが、なんとこの発酵種は、寺町にあった大丸堂さんから譲り受けたものだそうですよ。

●飛び出しクリームパン
ネーミングの由来は、クリームパンを焼くときに失敗してクリームが飛び出してしまった様の愛おしさから付けられています。販売の商品は飛び出していません(笑)
ニッコリ微笑むクリームパンを半分に割ってみてまず驚きがあるのが、オレンジに近いクリームの色の濃さ。夕張メロンのような色ですが、卵黄の色です。特にうたっていませんが、実はこだわりの卵をお使いで、原価大丈夫なのかなと心配になるくらいです(笑)ふるふるもったりしていて口の中が至福。


●5種のフロマージュ
ラインナップの中にチーズなど食事系があると魅かれちゃいます。5種類のフロマージュが口の中で次々と現れてグラデーションを描き調和していきます。

●たろうのあんぱん
金沢の和菓子店「茶菓工房たろう」さんの和菓子職人が炊いたあんを使用したあんぱんで、キューブ型のデザインも特徴的。通常はモナカに使用しているあんで、米飴入りで艶やかでややどっしりとしており、バターがぴったりの相性。ブリオッシュ生地はたまご感を抑えることであんの風味を生かしてあります。また、ほんのり効かせてある塩気であんの輪郭が一層引き立ちます。

定番商品はもちろん、これからの新作もとても楽しみなベーカリーです。私も通います。